上長瀬やな 和亭|岐阜県揖斐川町・根尾川の鮎料理専門店
岐阜県揖斐川町・根尾川のほとりにある「上長瀬やな 和亭(なごみてい)」は、千年以上続くと言われる伝統漁法「やな漁」で獲れた鮎を、もっともおいしい状態で味わっていただくための鮎料理専門店です。 魚屋一筋30年の店主の目利きと、清流・根尾川の自然が重なり合う場所で、香り高い鮎を心ゆくまでお楽しみいただけます。
「やな」は1000年続く伝統漁法です
「やな」とは、川の流れを利用して魚を”迎えに行く”日本の伝統漁法で、少なくとも平安時代には行われていたとされる歴史の長い漁です。 川の一部に竹や木で「簗(やな)」と呼ばれるすのこ状の仕掛けを斜めに設置し、流れに乗って遡上してくる鮎を受け止める、自然の力を生かした漁のかたちです。
専門用語の解説も交えてお伝えします。
- 簗(やな):川の流れをせき止めるように、竹や木で組んだ”天然の魚取り装置”のことです。
- 遡上(そじょう):海や下流で育った魚が、産卵などのために上流へ向かってのぼってくることです。
以前、常連のお客様から「子どもの頃に家族で”やな小屋”に行った思い出が忘れられなくて、今度は孫を連れて来ました」とお話しいただいたことがあります。 川の真ん中に組まれた竹のやぐら、冷たい水しぶき、笑い声──昔は家族の夏のレジャーとして親しまれてきた「やな」が、今も世代をつなぐ場所であることを感じさせてくれるひと幕でした。
当店の「上長瀬やな」は、根尾川の流れと地形を生かして設置されており、川の水位や流速を見極めながら、季節ごとのコンディションに合わせて調整を行っています。 たとえば大雨のあと水位が上がった日は、やなの一部を開けて流れを逃がし、竹の組み方も細かくチェックするなど、安全面と鮎の入り方の両方を確認します。
やな漁は「魚を追いかける」のではなく、「魚が通る道に静かに構えて、自然の恵みを分けていただく」という考え方が基本です。 川を傷めず、竹などの自然素材を使うことで、環境負荷を抑えた持続可能な漁法としても注目されています。
ある夏の日、やなの上で遊んでいた小学生くらいの男の子が、流れてくる鮎を目の前にして「こんなふうにして獲るんだね!網で追いかけるんじゃないんだ」と目を丸くしていたのが印象的でした。 その後、そのご家族は当店の炭火焼鮎コースを楽しまれ、「自分で見た川で獲れた鮎だから、いつもよりおいしく感じた」と話してくださり、やな漁が”学びの場”にもなっていることを、私たち自身が改めて教えられました。
清流・根尾川が育む鮎の魅力と、四季で変わる「旬」の味わい
和亭が店を構える根尾川は、「清流の国ぎふ」を象徴する透明度の高い川で、鮎が好むきれいな水質と豊かな石の川底が広がっています。 鮎は水の透明度や流れの速さ、川底の石に生えるコケ(藻類)など、環境の影響を強く受ける魚で、川ごとに香りや味わいが大きく変わると言われています。
専門用語の解説です。
- 香魚(こうぎょ):鮎の別名で、スイカやキュウリのようなさわやかな香りがすることから、古くからこう呼ばれてきました。
- 一年魚:卵からかえって一年ほどで一生を終える魚のことで、鮎はその代表的な存在です。
根尾川の鮎の特徴は、まず「香りのよさ」と「身のきめ細かさ」です。 川底の石に付く上質な藻を食べて育つことで、さわやかな香りが身全体に行き渡り、骨までやわらかく、頭から尻尾まで丸ごと楽しめるのが魅力です。
鮎の旬は、実は一度きりではありません。
- 初夏(6〜7月頃):まだ若い「若鮎」で、身がやわらかく、清々しい香りと軽やかな味わいが楽しめます。
- 盛夏(8月頃):身にほどよく脂がのり、香りと旨味のバランスが最高潮に達します。
- 秋(9〜10月頃):卵を抱えた「子持ち鮎」や、産卵のため下流へ下る「落ち鮎」が登場し、コクのある味わいが魅力です。
当店でも、季節によってお客様の反応が少しずつ違います。 初夏には「こんなに軽やかな味の鮎は初めて」と驚かれる方が多く、8月頃になると「香りと旨味のバランスがちょうどいいね」とリピーターの方から声をいただきます。 秋の子持ち鮎の時期には「プチプチした食感がたまらない」と、毎年この頃を狙って来店されるお客様もいらっしゃいます。
以前、9月に初めてご来店されたお客様が、帰り際に「来年は若鮎の頃にも来て、味の違いを比べてみたい」とおっしゃいました。 翌年、本当にご家族で初夏にいらして、「同じ川、同じ店なのに、季節でこんなに味が違うんですね」と笑顔で話してくださったことは、根尾川の四季と鮎の変化を一緒に楽しめた、嬉しい思い出です。
根尾川は、水がきれいだからこそ、鮎以外にもホタルが舞うなど、多くの生き物が共存する環境が保たれています。 鮎とホタルは同じような清流を好むため、どちらも見られる川は「本当にきれいな川の証拠」とも言われ、夏の夜には川辺でホタルを見てから、鮎料理を召し上がるお客様もいらっしゃいます。
魚屋歴30年の店主が届ける、炭火焼鮎コースと専門店ならではのこだわり
和亭の店主は、魚屋一筋30年のキャリアを持つ鮮魚のプロで、毎日鮎の状態を「目」「手触り」「香り」でチェックしてから、お客様のテーブルへ送り出しています。 鮎専門店として、もっともおいしい状態で召し上がっていただくために、仕入れから保存、下処理、焼き方まで、一つひとつの工程にこだわりを込めています。
当店自慢の「炭火焼鮎コース」は、炭火でじっくり焼き上げる鮎の塩焼きを中心に、鮎雑炊や甘露煮など、鮎をさまざまな調理法で味わえる内容になっています。 炭火焼きは、ガス火と比べて遠赤外線の力が強く、表面はパリッと香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上がるのが特徴です。
専門用語を簡単にご説明します。
- 遠赤外線:目には見えない「熱の光」の一種で、食材の中までじんわり熱を通し、ふっくらと焼き上げる性質があります。
- 化粧塩:焼き魚の見た目を美しく、表面を均一に焼き上げるために、皮目に丁寧に振る塩のことです。
和亭では、串打ちにも細心の注意を払っています。 鮎の姿が「泳いでいるように」見えるように弧を描かせて串を打つことで、見た目の美しさだけでなく、熱の入り方が均一になり、皮はパリッと、身はふっくら仕上がります。 「串打ち三年、焼き一生」と言われるほど、焼き魚の世界は奥深く、炭火の強さや鮎との距離、焼き台の高さなども、その日の湿度や風向きを見ながら微調整しています。
ある日、「自宅でも鮎を焼くけれど、同じような味にならない」と話されていたお客様が、「焼いているところを見てみたい」とお声がけくださったことがありました。 炭火の前で店主が、火の色や炎の高さを見ながら、鮎をくるくると回している様子をご覧になり、「これだけ細かく火を見ているから、この味になるんですね」と、驚きと納得の表情を浮かべていらっしゃいました。
塩の選び方にも、プロならではのこだわりがあります。 鮎の身の甘みや香りを活かすため、粒の大きさや塩味の角のとれ方を吟味し、振るタイミングや量も一本ずつ調整しています。 たとえば、若鮎の時期にはやや控えめに、脂がのってくる季節には、香りを引き立てるために塩をややしっかりめに振るなど、季節と鮎の状態を見ながら変えているのです。
コースの締めにお出しする鮎雑炊は、「胃にやさしい」と多くのお客様から好評です。 炭火で焼いた鮎の骨や身から出る旨味がだしに溶け込み、疲れた体をほっと癒やす一杯になっており、「お腹いっぱいでも不思議とするっと入る」との声もよくいただきます。
実際に、「普段はあまりご飯ものを食べない」というご年配のお客様が、「この雑炊なら最後までおいしく食べられる」と、完食されながら話してくださったことがあります。 鮎のやさしいだしと、根尾川の自然に囲まれた空間が、心と体をリセットする時間につながっていると感じた瞬間でした。
「初めての鮎」でも安心して楽しめる、安全管理と丁寧なおもてなし
鮎料理は「食べ慣れないから不安」「川魚は少し苦手」という方も多く、当店には「鮎はここで初めて食べます」というお客様も少なくありません。 和亭では、そうしたお客様にも安心して楽しんでいただけるよう、衛生管理や火入れの徹底はもちろん、食べ方のご案内やご質問へのお答えも丁寧に行っています。
鮎の内臓(はらわた)は、ほどよいほろ苦さが特徴で、大人の味わいとして楽しまれますが、「食べても大丈夫ですか?」というご質問をよくいただきます。 当店では、きちんと火を通したうえでお出ししており、鮮度管理も徹底していますので、安心してお召し上がりいただけます。
専門用語の簡単な説明です。
- 内臓(はらわた):魚のお腹の中にある消化器官などの総称で、鮎はこの部分に独特の苦味と旨味があり、通の間では人気の部位です。
- 落ち鮎:産卵のために川を下っていく、秋の終わり頃の鮎を指し、脂とコクが増した”季節のごちそう”です。
以前、「鮎が苦手で、普段はまったく食べない」とおっしゃるお客様が、ご家族に誘われてご来店されたことがありました。 最初は恐る恐る一口だけ召し上がっていたのですが、いつの間にか頭から尻尾まできれいに完食され、「川魚のイメージが変わりました」と笑顔でご感想をいただきました。 その後、そのお客様はご友人を連れて再来店され、「ここなら鮎が食べられる」と胸を張って紹介してくださり、スタッフ一同とても嬉しくなった出来事です。
安全面では、以下のような取り組みを行っています。
- 鮮度と状態を毎朝チェックし、その日の提供量を判断すること
- 火の入り具合を一本ずつ確認し、骨までしっかり火が通るように焼き上げること
- 調理場・客席ともに衛生管理を徹底し、川辺でも安心してお過ごしいただける環境を整えること
また、小さなお子さまやご年配のお客様には、食べやすい部位やおすすめの食べ方もご案内しています。 「頭は食べられますか?」「骨はどうしたらいいですか?」といったご質問にも、一つひとつ丁寧にお答えしながら、無理のない範囲で鮎の魅力を楽しんでいただけるよう心がけています。
実際に、三世代で来店されたご家族から、「子どもにはこの部分がおすすめですよ」とお伝えしたところ、「気づいたら、ふだん偏食気味の子が夢中で食べていました」と後日ご感想をいただきました。 自然の中で、家族みんなが同じ鮎料理を囲んで笑顔になる──そんな時間をつくるお手伝いができることは、私たちにとって何よりの喜びです。
「やな」で遊び、根尾川を感じる──五感で楽しむ和亭でのひととき
和亭の魅力は、鮎料理だけではありません。 お店の目の前を流れる根尾川のせせらぎや、川風の涼しさ、鳥のさえずり、夏にはホタルの光など、五感で自然を感じられるロケーションそのものが、大きな魅力の一つです。
やな小屋は、昔から「夏の避暑地代わり」として親しまれてきました。 川面を吹き抜ける風は、市街地よりもずっと涼しく、真夏の日中でも木陰でゆったりと過ごしていただけます。
根尾川周辺では、こんな過ごし方を楽しんでいただけます。
- 川辺の散策:透明度の高い水や川底の石を眺めながら、ゆっくり歩く時間。
- 川遊び体験:お子さま連れのご家族には、足を水に浸して遊ぶだけでも特別な思い出になります。
- 写真撮影:やなと川、鮎料理を一緒に写した写真は、夏の旅の記念として喜ばれています。
以前、遠方からお越しになったご夫婦が、「やな体験以外にも楽しみたい」とご相談くださり、周辺の散策スポットをご案内しました。 その日は昼に鮎コースを召し上がったあと、川沿いを歩いて山の景色を眺められ、「鮎を食べに来たつもりが、気づいたら自然に癒やされる旅になりました」と話してくださったことがあります。
当店では、団体さまのご予約や宴会にも対応しており、座敷9卓・テーブル11卓をご用意しています。 会社の懇親会や地域の集まり、同窓会などでご利用いただくことも多く、「川の音を聞きながらの宴会は初めて」と驚かれるお客様もいらっしゃいます。
実際に、ある団体のお客様から「ここでプロポーズをしたい」というご相談をいただき、スタッフ一同でできる限りの演出をお手伝いしたことがあります。 夕暮れ時、川面がオレンジ色に染まる頃にタイミングを合わせ、炭火焼きの鮎とともに特別なひと時を迎えられ、その後「無事に成功しました」とご報告をいただいたのは、忘れられないエピソードです。
「上長瀬やな 和亭」は、単に鮎を食べる場所ではなく、根尾川の自然と、千年続くやな文化、そして人と人とのご縁が交わる”場”でありたいと考えています。 川の音を聞きながら鮎を味わい、心がふっと軽くなるような時間を、ぜひ一度体験しにいらしてください。

🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応
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