こんにちは!上長瀬やな 和亭(なごみてい)です 🐟
岐阜県揖斐川町を流れる「根尾川」は、私たちにとってただの清流ではありません。 この地で生きる人々にとって、古くから水と共に暮らしてきた「命の川」でもあります。
そんな根尾川には、冬の夜に語り継がれてきた”神話”や”伝承”が残っています。 今回は、その神秘的な物語を通して、清流とともに生きた人々の知恵や祈りを感じていただけたら嬉しいです 🌙
🌊 根尾川のはじまり──山の神が涙したという伝説
遠い昔、この地には「水の神」と「山の神」が仲睦まじく共に暮らしていたと伝えられています。 しかし、ある年の夏、大地を揺るがすような干ばつが訪れ、山々の木々は枯れ、人々は水を求めて祈りました。
そのとき、山の神は深く悲しみ、涙を流しました。 その涙が谷を伝い、やがて一筋の川となって流れ始めた──それが「根尾川」のはじまりだといわれています。
この伝承は、自然の恵みを当たり前と思わず、「水は命」という感謝の心を教えてくれます。 実際に今でも、地元では川の恵みに感謝する「水神祭」が夏の始まりに行われているんです ⛩️
当店でも、営業初日に「今日も清流と共に」とスタッフ全員で手を合わせる小さな祈りを欠かしません。 この習慣は創業当時から受け継がれており、私たちにとって大切な儀式となっています。
🎣 川と共に暮らす村人たち──”やな漁”が生んだ信仰
「やな」とは、川に竹を組んで魚を自然に導く日本古来の漁法です。 根尾川の”やな漁”は、この地では100年以上の歴史があります。
昔の人々は、木を伐り出し、竹を編み込み、川の流れを読みながらやなを作りました。 体ひとつで自然と向き合い、季節を肌で感じながら一年を過ごしたのです。
そのころの村では、「鮎は神からの贈り物」とされ、初物の鮎を採った日には必ず神棚にお供えしたそうです。 命を奪い、命をいただくという自然の循環に、深い敬意と畏怖が込められていました。
🍃 和亭のこだわりポイント
- 当店の”やな”は、昔ながらの竹組みを再現しております
- 根尾川の流れを直接感じながら、鮎が飛び跳ねる瞬間を間近でご覧いただけます
- 漁の様子は夏季限定で見学も可能です
こうして流れと共に生きる人々の暮らしが、今も私たちの中に息づいています。 先人たちが築き上げた技術と心を、次の世代へと繋いでいくことが私たちの使命だと考えております。
💫 水神と鮎の絆──「香魚」に宿る神聖な香り
「鮎(あゆ)」という名には、「香魚(こうぎょ)」という美しい別名があります。 これは、鮎の身からほんのりと香る清々しい香りが、水草や若葉を思わせることに由来します 🌿
根尾川では昔、この香りを「水神の息」と呼んでいたそうです。 清らかな流れでしか生きられない鮎が棲むことは、川が今も”神の加護”に守られている証でした。
ひと昔前、ある老漁師がこう言いました。
「鮎が棲むうちは、この村は大丈夫だ。」
その言葉通り、根尾川に鮎が戻る年は、村に豊作や平穏が訪れたと言われています。
当店で提供している鮎も、そんな清流の象徴です。 炭火でじっくり焼き上げた瞬間に立ちのぼる香り──それはまさに、古の神話の一節のよう。 水と火、自然の力が交わって生まれる一皿を、私たちは”食の神話”と呼んでいます 🔥🐟
お客様には、ぜひこの香りとともに、根尾川の歴史と自然の恵みを五感で味わっていただければ幸いです。
🐉 根尾川に棲む「龍神」──川を守る見えざる力
根尾川の上流には、古くから”龍神が棲む”という伝説が語り継がれています。 水が増えすぎる年、あるいは長雨が続くとき、「龍が暴れている」と人々は川岸でお祈りをしました。
特に有名なのが「上長瀬龍神伝説」。 昔、突然の洪水で村が壊滅しかけた夜、村人の一人が山に祈りを捧げると、翌朝には川が静まり返っていたといいます。 それ以来、根尾川のほとりには”小さな祠”が建てられ、毎年秋にお供えが続けられてきました。
当店のすぐ近くにも、この小祠がひっそりと佇んでいます。 訪れるお客様の中には、手を合わせてからお食事を楽しまれる方も。 自然と信仰が共にあるこの風景は、まさに「清流文化」の真髄です。
🌸 ワンポイント豆知識
- 日本各地の清流にも、龍神信仰が残っています
- 龍は「水の化身」と考えられ、川の流量や天気を司る存在とされてきました
- 根尾川のように”龍神の棲む川”とされる場所では、必ず清らかな湧水と豊かな森が隣接しています
この龍神伝説は、地域の方々にとって今なお大切な信仰として受け継がれています。 私たちもまた、この伝統を守り続けていきたいと考えております。
❄️ 冬の根尾川──静けさの中に息づく命の記憶
冬の根尾川は、一見すると眠っているように見えます。 雪が積もり、川面は凍り、鮎の姿ももう見えません。 しかし、この静寂こそが”新しい命”を育む準備の季節なのです。
落ち鮎と呼ばれる鮎たちは、晩秋に川底へ産卵し、命を次の春へ託します。 やがて春、雪解けとともに小さな稚魚たちが流れに乗り、新たな一生を始めます。
人々はこの巡りを「水の輪」と呼びました。 そして、冬の囲炉裏端では、祖父母が孫たちにこう語りかけたといいます。
「鮎はまた春に戻ってくる。 だから川を汚しちゃいけないよ。」
当店では、この言葉を胸に、冬でも川を見守り続けています。 営業期間が終わっても、私たちは炭を片付け、清流を眺めながら来年の鮎たちの無事を祈っています。 川があるからこそ、店も人も生きていける──それが私たちの信条です。
冬の間も、スタッフ一同は次のシーズンに向けた準備を進めながら、根尾川の変化を見守っております。 雪解け水が流れ始める頃、川は再び活気を取り戻し、新たな命の物語が始まります。
🌿 神話が教えてくれる”自然と共に生きる心”
こうして語り継がれた根尾川の神話や伝承は、単なる昔話ではありません。 それは、自然と人との絆を思い出させてくれる”生きた教え”です。
現代では便利さと引き換えに、自然への感謝や畏敬の心を忘れがちです。 しかし、根尾川に立つと、どこか懐かしく穏やかな気持ちが心に満ちてきます。
私たちはこの場所で、鮎を焼くだけでなく、そんな心も伝えていきたいと思っています。
✨ 炭火のあたたかさ ✨ 清流のせせらぎ ✨ 香ばしい鮎の香り
それらすべてが、昔の人々が大切にしてきた”自然の神話”の一部なのです。
当店を訪れてくださるお客様には、美味しい鮎料理とともに、この根尾川の物語も一緒にお持ち帰りいただければ、これほど嬉しいことはありません。
🏔️ 根尾川の四季と私たちの歩み
根尾川は四季折々、異なる表情を見せてくれます。
🌸 春 ── 雪解け水が川を潤し、新緑が芽吹く季節。稚鮎たちが川を遡上し始め、私たちも新シーズンの準備に心躍ります。
🌻 夏 ── やな漁の最盛期。清流を跳ねる鮎の姿は、見る人すべてを笑顔にしてくれます。お客様の歓声と炭火の香りが、川沿いに響き渡ります。
🍂 秋 ── 落ち鮎の季節。紅葉に彩られた山々と、産卵に向かう鮎たちの姿は、命の営みを感じさせる神聖な光景です。
❄️ 冬 ── 静寂に包まれる根尾川。しかし、その水面の下では、次の世代への命のリレーが静かに行われています。
この四季の巡りとともに、当店も歩みを続けてまいりました。 自然のリズムに寄り添いながら、お客様に最高の鮎体験をお届けすることが、私たちの喜びです。
🌕 最後に──根尾川の物語を、あなたの心にも 🐟
冬の夜に、ぜひ温かいお茶を片手に、この話を思い出してみてください。 窓の外の雪が静かに舞うその瞬間にも、どこかで根尾川は静かに息づいています。
上長瀬やな 和亭は、そんな”自然と人の物語”を未来へと紡ぐ場所。 来夏、また清流と共に皆さまをお迎えできる日を、心から楽しみにしております。
根尾川のほとりで、皆さまのお越しをスタッフ一同、心よりお待ち申し上げております 🌊✨
どうぞ、来年も根尾川とともに、心洗われるひとときをお過ごしくださいませ 🍃💚
清流と共に、皆さまのお越しをお待ちしております。

🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応
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