こんにちは！岐阜県揖斐郡の美しい根尾川沿いにございます「上長瀬やな 和亭（なごみてい）」です。🍃
9月に入り、いよいよ鮎の旬も本格的になってまいりました。当店では魚屋一筋30年の目利きが厳選した極上の鮎を、伝統的な炭火焼きでご提供しております。
今回は、なぜ岐阜と鮎がこれほど深い関係にあるのか、そしてなんと戦国時代の武将たちも愛したという鮎の魅力について、歴史を交えながらお話しさせていただきます！
岐阜と鮎の深い歴史 〜織田信長も愛した川魚〜 🎌
戦国時代から続く鮎文化
岐阜県といえば鮎！と言われるほど、この土地と鮎は切っても切れない関係にあります。実は、この関係は戦国時代にまで遡ることができるのです。
織田信長が岐阜城（当時は稲葉山城）を居城とした1567年以降、岐阜の清流で獲れる鮎は武将たちの貴重な栄養源として重宝されていました。特に長良川や根尾川などの清流で育った鮎は、その上品な味わいと豊富な栄養価で、戦で疲れた武将たちの体を癒していたと言われています。
当時の記録を見ると、信長は特に川魚を好み、鮎の塩焼きを陣中食として愛用していたという逸話も残っています。現在でも岐阜県内の多くの料亭や専門店で受け継がれている炭火焼きの技法は、実はこの戦国時代から続く伝統的な調理法なのです。
長良川鵜飼いとの関係
岐阜の鮎文化を語る上で欠かせないのが、1300年以上の歴史を誇る長良川の鵜飼いです。鵜飼いによって獲られた鮎は「鵜飼い鮎」と呼ばれ、特別な価値を持っていました。
織田信長も鵜飼いを保護し、鵜匠（うしょう：鵜飼いの技術者）を手厚く待遇したという記録が残っています。これは単なる娯楽ではなく、質の高い鮎を安定的に確保するための戦略的な政策でもあったのです。
根尾川の恵み 〜なぜここの鮎は特別なのか〜 🌊
清流根尾川の特徴
私ども上長瀬やな 和亭がある根尾川は、岐阜県の奥深い山々から流れる清流です。この川の水質の良さは格別で、鮎が育つには理想的な環境となっています。
根尾川の水は、山の岩盤を通って濾過されているため、ミネラル豊富で透明度が非常に高いのが特徴です。鮎は水質に非常に敏感な魚で、きれいな水でないと美味しく育たないため、根尾川の鮎は昔から「別格」として扱われてきました。
鮎の生態と味わいの秘密
鮎は「香魚」とも呼ばれ、その独特の香りが特徴的です。この香りは、鮎が川底の石に付着した藻類（珪藻）を食べることで生まれます。根尾川の豊富な珪藻が、ここの鮎に特別な風味をもたらしているのです。
当店にいらっしゃるお客様からも「ここの鮎は香りが違う」「苦味が上品」といったお声をよくいただきます。これも根尾川の恵みあってこそなのです。
鮎の香りの正体は「2-ノネナール」という化合物で、これがスイカやキュウリのような爽やかな香りを生み出します。この成分は、鮎が食べる珪藻の種類によって微妙に変化するため、川ごとに異なる個性的な香りが生まれるのです。
戦国武将たちが愛したのも、きっとこの特別な味わいがあったからこそでしょう。現代の私たちも、当時と変わらぬ自然の恵みを味わうことができるのは、本当に贅沢なことだと感じています。
また、鮎は成長段階によっても味が変化します。稚鮎の頃は淡白で上品な味わい、成魚になると脂がのって濃厚になり、産卵期前の落ち鮎は最も脂がのって美味しいとされています。9月はまさに落ち鮎の季節で、一年で最も美味しい鮎を味わっていただけるのです。
やな漁の伝統技法 〜受け継がれる職人技〜 🎣
やな漁とは何か
「やな」という言葉を初めて聞かれる方も多いかもしれません。やな漁とは、川の流れを利用して魚を捕獲する伝統的な漁法です。川に竹や木材で簀（す）を作り、魚が泳いで来るのを待って捕獲します。
この漁法は平安時代から続いていると言われ、環境に優しく持続可能な漁業として現在でも大切に守られています。私どもの「上長瀬やな」も、この伝統的な漁法の名前を店名に冠しているのです。
魚屋30年の目利きとは
当店の料理長は魚屋一筋30年という豊富な経験を持っています。鮎の目利きには、まず魚体の色艶、触った時の弾力、そして何より香りが重要です。
「良い鮎は手に取った瞬間にわかる」と料理長は言います。長年の経験で培った感覚は、まさに職人技そのものです。お客様に最高の鮎をお届けするため、毎朝の仕入れでは妥協を許しません。
戦国時代の武将たちも、きっと信頼できる魚の目利きを重宝していたことでしょう。品質の良い食材を見極める技術は、時代を超えて受け継がれる貴重な財産なのです。
炭火焼きへのこだわり
当店では鮎を炭火で焼いています。ガス火では出せない、炭火独特の遠赤外線効果により、鮎の旨味を最大限に引き出すことができます。
炭火焼きの技術も、実は戦国時代から続く伝統的な調理法です。当時は保存技術が限られていたため、炭火でじっくりと焼くことで、魚の持つ本来の味を活かしながら安全に食べることができたのです。
現代に蘇る戦国グルメ 〜和亭での鮎の楽しみ方〜 🍽️
季節ごとの鮎の変化
鮎は季節によって味わいが大きく変化する魚です。6月頃の若鮎は身が柔らかく上品な味わい、秋になると脂がのって濃厚な旨味を楽しめます。
9月の鮎は、産卵前で最も脂がのった時期です。この時期の鮎は「落ち鮎」とも呼ばれ、一年で最も美味しいとされています。戦国武将たちも、きっとこの時期の鮎を心待ちにしていたことでしょう。
根尾川の自然環境での食事体験
当店は根尾川のほとりに位置し、川のせせらぎを聞きながらお食事をお楽しみいただけます。都市部の喧騒を離れ、自然の中で味わう鮎の美味しさは格別です。
「まるで戦国時代の武将になったような気分」とおっしゃるお客様もいらっしゃいます。現代的な設備を整えながらも、昔ながらの風情を大切にした空間作りを心がけています。
大型駐車場も完備しておりますので、お車でのアクセスも安心です。また、PayPayにも対応しており、現代の利便性も追求しています。
お客様との思い出エピソード
先日、歴史好きのお客様グループがいらっしゃいました。「信長も食べた鮎と同じ味ですか？」というご質問をいただき、とても印象に残っています。
「調理法も環境もほとんど変わっていないので、きっと同じような美味しさを感じていたと思います」とお答えすると、皆様とても喜んでくださいました。歴史のロマンを感じながら食事を楽しんでいただけるのは、私たちにとっても嬉しい瞬間です。
これからも守り続けたい伝統 〜未来への想い〜 🌸
伝統の継承と革新
私たち上長瀬やな 和亭は、戦国時代から続く鮎文化の継承者として、この伝統を次の世代に繋げていく責任を感じています。一方で、現代のお客様のニーズにもお応えできるよう、サービスの向上にも努めています。
公式LINEやInstagramでの情報発信、お得なクーポンの配布など、SNSを活用した現代的な取り組みも積極的に行っています。伝統を守りながら、新しい時代の要請にも応えていくことが大切だと考えています。
最近では、鮎料理の調理教室や、やな漁の見学ツアーなども企画しており、多くの方に鮎の魅力を知っていただく機会を提供しています。特に若い世代の方々には、鮎という魚の存在すら知らない方も多いため、教育的な側面も重視しています。
地元の小学校からの見学依頼もあり、子どもたちに地域の伝統や自然の大切さを伝える活動も行っています。子どもたちの「美味しい！」という笑顔を見ると、この伝統を未来に繋げる使命感を新たにします。
地域との共生
根尾川の美しい自然環境は、地域全体で守っていかなければならない貴重な財産です。私たちも地域の一員として、環境保護活動に積極的に参加し、持続可能な漁業の発展に貢献したいと考えています。
戦国武将たちが愛した岐阜の鮎文化を、500年後の人々にも伝えていけるよう、日々努力を続けてまいります。
毎年春には、地域の皆様と一緒に根尾川の清掃活動を行っています。川の環境を守ることは、美味しい鮎を育てることに直結するため、非常に重要な取り組みです。参加者の中には、昔この川で鮎釣りを楽しんだという高齢の方々もいらっしゃり、貴重な体験談を聞かせてくださいます。
また、地元の漁協とも連携し、鮎の放流事業にも協力しています。稚鮎を川に放流することで、鮎の個体数を維持し、持続可能な漁業を実現しています。戦国時代から続く豊かな川の恵みを、次の世代にも引き継いでいくためには欠かせない活動です。
近隣の飲食店との連携も大切にしています。それぞれが異なる特色を活かしながら、根尾川流域全体の魅力を発信することで、地域全体の活性化に貢献したいと考えています。競争ではなく、共存共栄の精神で取り組んでいます。
季節の移ろいと共に
9月から10月にかけては、まさに鮎の最盛期です。この時期の落ち鮎は、一年で最も脂がのって美味しく、多くのお客様にお越しいただいています。戦国武将たちも、この時期を心待ちにしていたことでしょう。
しかし、鮎の季節が終わっても、根尾川の自然は四季を通じて私たちに様々な恵みをもたらしてくれます。冬には雪景色の中で温かい囲炉裏料理を、春には山菜料理を、夏には清涼感あふれる川料理をお楽しみいただけます。
一年を通じて、この土地の恵みを大切にし、お客様に季節の移ろいを感じていただけるようなお店作りを心がけています。戦国時代の武将たちも、きっと季節の変化を敏感に感じ取りながら、その時々の最高の食材を楽しんでいたのではないでしょうか。
未来への展望
これからも私たちは、戦国時代から続く鮎文化の継承者として、この貴重な伝統を守り続けてまいります。同時に、現代のお客様により良いサービスを提供するための創意工夫も忘れずに取り組んでまいります。
将来的には、鮎料理の専門料理人の育成や、伝統的な調理技法の記録保存なども考えています。技術の伝承だけでなく、鮎に込められた歴史や文化も含めて、総合的に次の世代に伝えていきたいと思います。
また、国内外からの観光客の方々にも、この素晴らしい日本の食文化を体験していただき、母国に帰られた後も日本の思い出の一部として心に残していただけるよう努めてまいります。
皆様にも、ぜひ一度この歴史ある鮎の味わいを体験していただき、戦国時代のロマンを感じていただければと思います。根尾川の清流のほとりで、時の流れを感じながら、極上の鮎料理をお楽しみください。
織田信長や豊臣秀吉が愛した味を、現代の皆様にもお届けできることを、私たちは心から誇りに思っています。500年という長い時を経ても変わらない、自然の恵みと人の技の融合を、ぜひご堪能ください。
根尾川の清流と共に、皆様のお越しを心よりお待ちしております。🍃✨
🍃**上長瀬やな 和亭（なごみてい）**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ：0585-55-2630
🕒 営業時間： 11:00～ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応
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