なぜ鮎は”香魚”と呼ばれるのか|スイカやキュウリの香りの秘密 🐟✨

なぜ鮎は”香魚”と呼ばれるのか|スイカやキュウリの香りの秘密 🐟✨

皆さま、こんにちは!上長瀬やな 和亭(なごみてい)です。🙋‍♂️

9月に入り、いよいよ鮎のシーズンも佳境を迎えております。毎年この時期になると、お客様から「なぜ鮎は香魚って呼ばれるの?」「本当にスイカの香りがするって聞いたけど本当?」といったご質問をいただきます。

今日は、魚屋一筋30年の私が、鮎の香りの秘密について詳しくお話しさせていただきます。🎣

🌿 鮎が「香魚」と呼ばれる理由とは?

日本独特の美しい呼び名

鮎が「香魚(こうぎょ)」と呼ばれるようになったのは、その独特な香りからきています。この呼び名は日本独自のもので、中国では「年魚」と書くことが多いんですよ。

実は、鮎には他にもたくさんの美しい呼び名があります:

  • 香魚(こうぎょ) – 香りの良い魚という意味
  • 年魚(ねんぎょ) – 一年で生涯を終える魚
  • 銀鱗魚(ぎんりんぎょ) – 美しい銀色の鱗を持つ魚
  • 清流の女王 – 清らかな川にしか住まない魚

当店でも、お客様に鮎をお出しする際は必ず「香魚」としての特徴をご説明しています。初めていらっしゃるお客様の中には、「魚なのに本当に良い香りがするのね!」と驚かれる方が多いんです。👃

香りの正体は藻類にあり!

鮎の香りの秘密は、その食生活にあります。鮎は川底の石に付着した珪藻(けいそう)という藻類を主食としているんです。

珪藻とは、川の石の表面についている茶色っぽいヌルヌルした藻のことです。鮎は特殊な歯を使って、この珪藻を石からこそげ取って食べています。この珪藻に含まれる成分が、鮎独特の香りを作り出しているのです。

当店の根尾川も、この珪藻が豊富に育つ環境が整っています。水温、水質、日照条件すべてが鮎にとって理想的で、だからこそ香り高い鮎が育つのです。🌊

🥒 スイカやキュウリの香り!?鮎の香りを徹底解剖

実際にどんな香りがするの?

「鮎はスイカの香りがする」「いや、キュウリに似ている」といろんな表現を耳にしますが、実際のところどうなのでしょうか?

私が30年間鮎を扱ってきた経験から申し上げますと、鮎の香りは以下のような特徴があります:

新鮮な鮎の香り:

  • 青々しい草木のような香り
  • かすかに甘い瓜科の香り(スイカやキュウリに似た感じ)
  • 清涼感のある爽やかな香り
  • 川の藻や水草を思わせる自然な香り

お客様の中には「懐かしい川遊びの香りがする」とおっしゃる方もいらっしゃいます。確かに、清流で遊んだ時の青々しい香りと似ているんですよね。🌱

香りが強い部位はどこ?

鮎の香りは、実は全身から漂うわけではありません。最も香りが強いのは以下の部位です:

  1. 内臓(わた) – 特に強い香りを放ちます
  2. 頭部 – えらの周辺に香り成分が集中
  3. – 表面に香り成分が付着

当店では、この香りを最大限に活かすため、内臓を抜かずにそのまま焼く「丸焼き」をおすすめしています。内臓の苦みと香りが鮎の美味しさを引き立ててくれるんです。😋

香りの科学的メカニズム

鮎の香りの正体は「アルデヒド類」という化学物質です。特に「2-ノネナール」という成分が、あのキュウリのような香りを作り出しています。

この成分は、鮎が食べる珪藻の中に含まれる脂肪酸が分解されて生まれます。つまり、清らかな川でしか育たない珪藻を食べるからこそ、鮎は香魚と呼ばれる香りを身に纏うことができるのです。🔬

🏞️ 根尾川の鮎が特に香り高い理由

清流根尾川の恵み

当店が位置する根尾川は、岐阜県でも屈指の清流として知られています。この川で育つ鮎が特に香り高いのには、いくつかの理由があります。

根尾川の特徴:

  • 水温が一年を通して安定している
  • 水質が非常に良く、透明度が高い
  • 川底の石が大きく、珪藻が付着しやすい
  • 適度な流れがあり、酸素が豊富

私が魚屋を始めて30年、全国各地の鮎を扱ってきましたが、根尾川の鮎の香りの良さは格別です。お客様からも「こんなに香りの良い鮎は初めて!」とお褒めの言葉をいただくことが多いんです。🎣

季節による香りの変化

実は、鮎の香りは季節によって変化するんです。

6月〜7月(解禁直後):

  • 香りは控えめ
  • さっぱりとした風味
  • 身が柔らかく上品な味

8月〜9月(最盛期):

  • 香りが最も強くなる時期
  • 身がしっかりして食べ応がある
  • 苦みと甘みのバランスが絶妙

10月以降(晩秋):

  • 産卵を控え、香りがやや薄くなる
  • 身に脂がのって濃厚な味わい

当店では、この季節ごとの変化をお客様にも楽しんでいただけるよう、その時期ごとの鮎の特徴をご説明しています。「同じ鮎でもこんなに違うのね!」と驚かれるお客様も多いんですよ。📅

🔥 香りを最大限に引き出す調理法

炭火焼きが最高の理由

当店では、鮎を炭火で焼いてお出ししています。なぜ炭火なのか?それは、鮎の香りを最も美しく引き出してくれる調理法だからです。

炭火焼きの効果:

  • 遠赤外線効果で内側からじっくり火が通る
  • 表面がパリッと焼けて香ばしさが加わる
  • 内臓の香りが適度に和らぐ
  • 煙の香りが鮎の風味を引き立てる

ガス火や電気では出せない、炭火ならではの香ばしさが鮎の持つ自然な香りと絶妙にマッチするんです。お客様からも「この香りがたまらない!」とご好評をいただいています。🔥

塩加減の秘密

鮎の香りを活かすには、塩加減も重要です。当店では以下のポイントを心がけています:

  1. 粗塩を使用 – ミネラル分が鮎の旨味を引き立てる
  2. 焼く直前に振る – 塩が水分を奪いすぎないように
  3. 全体に均等に – 部分的な塩辛さを避ける
  4. 控えめに – 鮎本来の香りを邪魔しない程度に

お客様の中には「塩をもっと効かせて」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、鮎の場合は塩が強すぎると香りが消えてしまうんです。絶妙なバランスを保つのが、私たち職人の腕の見せ所です。🧂

🍽️ 鮎の香りを楽しむ食べ方のコツ

初心者の方にもおすすめの食べ方

鮎を初めて召し上がる方には、以下の順序で食べていただくことをおすすめしています:

ステップ1:まずは香りを楽しむ 焼きたての鮎が運ばれてきたら、まずは香りを楽しんでください。頭に近い部分から立ち上る香りが、鮎の魅力を教えてくれます。

ステップ2:身から食べ始める 最初は比較的食べやすい身の部分から。淡白で上品な味わいが楽しめます。

ステップ3:内臓(わた)にチャレンジ 慣れてきたら内臓も一緒に。最初は少量から始めて、徐々に慣れていきましょう。

ステップ4:頭まで丸ごと 当店の鮎は頭まで食べられるように焼いています。カリカリとした食感と香ばしさをお楽しみください。🍴

ベテランの方向けの楽しみ方

鮎を食べ慣れた方には、より深い味わい方をご提案しています:

  • 一匹を時間をかけて味わう – 急がずゆっくりと
  • 日本酒との組み合わせ – 鮎の香りが日本酒の風味を引き立てます
  • 季節の変化を楽しむ – 月ごとの味の違いを比較
  • 産地による違いの比較 – 他の川の鮎との食べ比べ

当店では、鮎に合う日本酒も厳選してご用意しています。地元岐阜の銘酒から、全国各地の名酒まで、鮎の香りを最大限に引き立ててくれるお酒をご提案いたします。🍶

🌟 お客様の声:鮎の香りに感動した瞬間

印象的なお客様のエピソード

30年間営業してきた中で、鮎の香りに関する印象的なお客様の言葉をたくさんいただきました。

東京からいらしたお客様(50代男性): 「子どもの頃、田舎で食べた鮎の味を探して30年。やっとここで出会えました。この香りです、この香り!懐かしくて涙が出そうになりました。」

海外からのお客様(アメリカ人女性): 「日本の魚でこんなに香りのある魚があるなんて信じられない!まるで川の自然そのものを食べているみたい。」

地元のお客様(70代女性): 「昔から根尾川の鮎を食べてきましたが、和亭さんの鮎は香りが違いますね。丁寧に焼いてくださるから、鮎本来の良さが引き出されているんでしょうね。」

こうしたお客様の声が、私たちの何よりの励みになっています。鮎の香りの素晴らしさを、一人でも多くの方にお伝えしたいという思いで、毎日炭に火を起こしています。😊

香りで分かる鮎の良し悪し

長年鮎を扱ってきて分かったことは、本当に良い鮎は香りで判別できるということです。

良い鮎の香りの特徴:

  • 清涼感があり、爽やか
  • 嫌な臭みが全くない
  • 青々しい自然な香り
  • 時間が経っても香りが持続

避けるべき鮎の特徴:

  • 生臭い匂いがする
  • 香りが弱いか、全くしない
  • 不自然な匂いがする
  • 見た目が悪い(目が濁っている等)

当店では、仕入れの段階でこの香りのチェックを必ず行っています。お客様に最高の鮎をお出しするためには、この判断が何より重要なんです。👃

🎯 まとめ:香魚・鮎の魅力を存分に

鮎が「香魚」と呼ばれる理由、そしてその香りの秘密についてお話しさせていただきました。

今日のポイントをまとめると:

✅ 鮎の香りは珪藻を食べることで生まれる自然の恵み
✅ スイカやキュウリに似た爽やかな香りが特徴
✅ 根尾川の清流が育む鮎は特に香り高い
✅ 炭火焼きが香りを最大限に引き出す調理法
✅ 季節によって香りの強さや特徴が変化する
✅ 初心者の方も段階的に楽しめる食べ方がある

9月は鮎の香りが最も強くなる時期です。この機会に、ぜひ当店の炭火焼き鮎で「香魚」の真の魅力を体験してください。

清流根尾川の恵みをたっぷりと受けた鮎たちが、皆さまのお越しをお待ちしています。魚屋一筋30年の私が自信を持っておすすめする、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。



🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。

📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応

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