2025年シーズン、心より感謝申し上げます✨
皆様、本当にありがとうございました😊
岐阜県揖斐川町、根尾川のせせらぎとともに営業してまいりました「上長瀬やな 和亭(なごみてい)」は、2025年度の営業を無事終了することができました。今年も多くのお客様にご来店いただき、スタッフ一同心より感謝しております。
初夏の新緑に包まれた5月から始まり、盛夏の賑わい、そして秋の静寂へと移りゆく季節の中で、たくさんの笑顔と出会うことができました。「今年も来られて嬉しいです」「鮎が本当に美味しかった」「川の景色に癒されました」——そんな温かいお言葉の一つひとつが、私たちの何よりの励みとなっています。
当店は根尾川のほとりに佇む、自然に囲まれた鮎料理専門店です。清流で育った新鮮な鮎を、炭火でじっくり焼き上げる伝統の味をお届けしてまいりました。川のせせらぎを聞きながら、季節の移ろいを感じながら、ゆったりとお食事を楽しんでいただける空間づくりを大切にしています。
2025年は特に、ご家族連れのお客様、お友達同士でのご来店、会社のご宴会など、様々なシーンでご利用いただきました。小さなお子様が「鮎って美味しいね!」と笑顔で食べてくれた姿、ご年配のお客様が「昔を思い出すなぁ」としみじみ語られた表情——どの瞬間も、私たちの宝物です。
来年度は2026年7月1日(火)より営業を開始いたします。また新しい季節、さらに美味しい鮎料理と心温まるおもてなしで、皆様のお越しをお待ちしております🐟
根尾川が育む清流の恵み——水の神様と共に生きる里🌿
清流・根尾川の魅力とは
根尾川は岐阜県を代表する清流の一つです。「清流」とは、生活排水や汚染物質がほとんど含まれず、自然のろ過作用が働く美しい川のことを指します。透明度が高く、川底の石まで見えるほどきれいな水質が特徴です。
この川の水は、環境省が選定する「名水百選」にも数えられるほどの品質を誇ります。朝早く川辺に立つと、川面から立ち上る霧が幻想的な景色を作り出し、まるで別世界に迷い込んだような気持ちになります。
根尾川の水質が保たれているのは、周辺の山々に生える豊かな森林のおかげです。森林が天然のフィルターとなり、雨水をゆっくりと濾過しながら川へと流れ込みます。この自然のシステムが、清らかな水を生み出しているのです。
地域に息づく水への信仰
地元の方々は古くから、川には神様が宿ると信じてきました。「川の神様」への信仰は、単なる迷信ではなく、水を大切にする心の表れです。
毎年、田植えの前や鮎漁が解禁される前には、地域の方々が集まって感謝の祈りを捧げる習慣があります。「昔、おばあちゃんが『川には神様がいるから、朝一番に挨拶しなきゃね』と言っていたのを思い出します」——そんなお話をお客様から伺うたびに、この土地に根付く自然への敬意の深さを感じます。
伝承によると、根尾川には竜神様が棲んでいるとされています。川に霧が立ち込める日は「竜神様が川を洗っている」と言われ、子供たちは畏敬の念を持って川を眺めたそうです。こうした物語は、自然を畏れ敬う心を次世代へと伝える役割を果たしてきました。
暮らしと川の深い繋がり
根尾川は地域の人々にとって、単なる景観ではありません。米作りに必要な水源であり、生活用水であり、そして何より食卓を豊かにしてくれる鮎を育む場所です。
「おばあちゃんが作ってくれた鮎雑炊の味が忘れられません。家族みんなで囲んだ食卓の温もりも」——リピーターのお客様がそう語られたとき、川と人の暮らしがいかに密接に結びついているかを実感しました。
川の安全祈願や鮎の豊漁祈願の神事は、今でも地域で大切に守られています。こうした行事に参加すると、自然の恵みへの感謝の気持ちが自然と湧いてくるのです。
鮎という宝物——清流の女王に込められた文化🐟
鮎が「香魚」と呼ばれる理由
鮎は別名「香魚(こうぎょ)」とも呼ばれます。これは鮎が持つ独特の香りに由来します。きれいな川で育った鮎は、スイカやキュウリのような爽やかな香りを放つのです。
この香りの秘密は、鮎が食べる藻にあります。鮎は石に付いた藻を主食としており、清流にしか生えない良質な藻を食べることで、あの独特の香りが生まれるのです。「こんなに香りの良い川魚は初めてです」——初めてご来店されたお客様が驚かれる瞬間は、私たちにとっても嬉しい瞬間です。
また、鮎は「清流の女王」とも呼ばれます。なぜなら、鮎は非常に繊細な魚で、水質の良い川でしか生きられないからです。つまり「鮎が泳ぐ川は美しい」という証明になるのです。
鮎を巡る民話と伝説
根尾川周辺には、鮎にまつわる民話が数多く残されています。
昔、この川には河童が住んでいて、漁師と一緒に鮎を守ってくれたという話があります。また、秋になって鮎の体に「婚姻色」が現れる季節には、川の神様が祝福してくれるという言い伝えも。
「婚姻色」とは、魚が繁殖期に現れる体色の変化のことです。鮎の場合は美しい山吹色や黄金色に変わり、その姿はまさに神々しいほどです。この時期の鮎を見ると「川の宝物」という呼び名も納得できます。
こうした物語は、単なる昔話ではありません。自然のサイクルを観察し、魚を大切にする心を子供たちに伝えるための知恵だったのです。今でも地元の小学校では、川の観察学習が行われ、子供たちが「鮎は川の宝物」と学んでいます。
当店の鮎へのこだわり
和亭では、目利き歴30年以上の鮮魚のプロが、毎日厳選した鮮度抜群の鮎のみを使用しています。
スタッフ間でこんな会話があります。「この鮎、今日も婚姻色がきれいだね」「塩の振り方は、背側に少し残すとより美味しくなるんだよ」——長年の経験から生まれた職人技が、料理の随所に活きています。
炭火で焼く際の音にも注目しています。「パチパチ」という焼き音が落ち着いてきたら、それがベストなタイミング。耳で判断する職人技は、何年もの修行によって身につくものです。
私たちは鮎を焼くとき、単に火を通すのではなく、鮎が持つ本来の美味しさを最大限に引き出すことを心がけています。炭火の遠赤外線効果で、皮はパリッと、中はふんわりと仕上げます。この食感の対比が、鮎料理の醍醐味なのです。
伝統の「やな」漁法——自然と共生する知恵🍃
「やな」とは何か
「やな」とは、竹や木を川に組んで、自然の流れを活かして魚を捕獲する日本伝統の漁法です。岐阜県では夏から秋にかけて、多くの「やな」が営業し、地域の風物詩となっています。
やなの仕組みはシンプルです。川の流れに斜めに竹を組んだ構造物を設置し、遡上してくる鮎を自然に誘導して捕獲します。魚を傷つけることなく、持続可能な漁法として古くから受け継がれてきました。
当店のやなも、この伝統的な構造を守りながら運営しています。竹の間を泳ぐ鮎の姿を間近で見られるのは、やなならではの体験です。
やなの歴史と地域社会
根尾川沿いでは、昭和初期からやな漁が盛んに行われてきました。地元のご年配の方が「昔は竹を編むのが得意だったんだよ。子供たちも一緒に手伝ったもんだ」と懐かしそうに語られる姿が印象的です。
やな作りは、かつて地域の共同作業でした。村人が総出で竹を切り出し、川に組み上げる——その作業を通じて、人々の絆も深まっていったのです。
やなは魚を捕るだけでなく、川の浄化作用にも貢献しています。適度な流速の変化が生まれることで、川の自己浄化能力が高まるのです。先人たちの知恵は、単に漁をするだけでなく、川全体の環境を守ることにも繋がっていました。
岐阜県のやなは全国的にも歴史が古く、その技術は代々受け継がれてきました。私たちもその伝統を守り、次世代へと繋いでいく責任を感じています。
初めての方でも楽しめるやな体験
当店では「やな見学」や「鮎の触れ合い体験」を行っています。2025年夏も、小さなお子様からご年配の方まで、たくさんの笑顔を見ることができました。
「初めて来ました!鮎を網で掴むのがこんなに面白いとは思わなかったです」——都会から来られたご家族のお言葉です。お子様が目を輝かせて鮎を追いかける姿は、私たちスタッフにとっても嬉しい光景でした。
「川遊びの後に食べる炭火焼鮎は格別でした」というご感想もいただきました。自分で捕った魚を食べる体験は、食への感謝の気持ちを育む貴重な機会となります。
会社のご宴会でご利用いただいた団体様からは「チームビルディングに最適でした」とのお声も。自然の中で過ごす時間は、日頃の疲れを癒し、人と人との距離を縮めてくれます。
清流が育む鮎の生態——自然のサイクルを知る🌊
鮎が清流でしか生きられない理由
鮎は水質に非常に敏感な魚です。溶存酸素量が豊富で、水温が適度に保たれ、汚染物質がほとんどない環境でなければ生きられません。
「溶存酸素量」とは、水中に溶け込んでいる酸素の量のことです。鮎は酸素を多く必要とする魚なので、流れが速く、酸素が豊富に供給される清流が必要なのです。
根尾川の川底を見ると、石が光って見えることがあります。これは苔や藻が適度に生え、川が健全な状態にある証拠です。地元の小学生が観察日記に「川の石がすべすべだと鮎がいっぱいいるよ!」と書いていた話は、子供ならではの鋭い観察眼を感じさせます。
鮎の一生と婚姻色の神秘
鮎の寿命は約1年です。春に海から川に遡上し、夏に成長し、秋に産卵して一生を終えます。この短い一生の中で、鮮やかな婚姻色を纏う姿は圧巻です。
秋になると、オスの鮎は美しい山吹色に変わります。これが婚姻色です。メスを引きつけるためのこの色彩は、自然の神秘を感じさせます。「こんなにきれいな色になるんですね」と驚かれるお客様も多く、その瞬間を写真に収める方もいらっしゃいます。
産卵を終えた鮎は「落ち鮎」と呼ばれ、これもまた独特の味わいがあります。産卵前の脂の乗った鮎とは違い、淡白ながら深い旨味があるのです。
川を守る地域の取り組み
根尾川の美しさを守るため、地域では様々な取り組みが行われています。
定期的な清掃活動には、地元住民だけでなく、私たちのような事業者も参加しています。「川をきれいに保つことが、美味しい鮎を育てる」——その思いは地域全体で共有されています。
また、農業でも環境に配慮した取り組みが進んでいます。化学肥料や農薬の使用を最小限に抑え、川への負荷を減らす努力が続けられているのです。
こうした一つひとつの取り組みが、清流・根尾川を未来へと繋いでいます。私たちも鮎料理を提供する者として、この川を守り続ける責任があると考えています。
炭火が引き出す鮎の美味しさ——五感で楽しむ伝統の味🔥
炭火焼きの科学
当店自慢の炭火焼鮎。なぜ炭火にこだわるのか——それには科学的な理由があります。
炭火から発せられる「遠赤外線」が、その秘密です。遠赤外線とは、可視光線よりも波長の長い熱線で、食材の内部まで深く浸透して加熱する特性があります。これにより、表面はパリッと、中はふんわりと仕上がるのです。
ガスやオーブンとは違い、炭火は均一に熱を伝えます。鮎の細胞一つひとつが優しく加熱され、旨味成分が閉じ込められます。この「旨味を逃がさない」技術が、炭火焼きの最大の魅力です。
また、炭火特有の香ばしさも見逃せません。炭が燃える際に発生するわずかな煙が、鮎に独特の風味を添えるのです。「この香りがたまらない」というお客様の声は、まさにこの炭火の香りを指しています。
多彩な鮎料理の数々
当店では、炭火焼鮎を中心に、様々な鮎料理をご用意しています。
鮎の塩焼きは、シンプルながら最も鮎の美味しさが際立つ一品です。新鮮な鮎に塩を振り、炭火でじっくり焼き上げます。「頭から尻尾まで全部食べられました!」というお声をよくいただきます。骨まで柔らかく仕上がるのは、新鮮さと焼き加減の賜物です。
鮎の骨酒は、焼いた鮎を熱燗に入れる贅沢な一杯です。鮎の旨味が日本酒に溶け出し、何とも言えない芳醇な味わいになります。「これを飲むために毎年来ています」という常連のお客様もいらっしゃいます。
鮎雑炊は、コースの締めにぴったりの一品です。鮎の出汁がご飯に染み込み、優しい味わいが体に染み渡ります。「お腹いっぱいだったのに、これは別腹です」とおっしゃるお客様が多いのも納得です。
鮎の甘露煮は、ご飯のお供に最適です。醤油と砂糖でじっくり煮込んだ鮎は、濃厚な味わいで箸が止まりません。お土産としてもご好評いただいています。
職人の技が光る瞬間
料理を作る現場では、職人たちの技が随所に光ります。
塩の振り方一つとっても、経験と技術が必要です。「塩は少し高い位置から振ると、均一に付くんだよ」「背側に少し多めに振ると、食べたときのアクセントになる」——そんな会話が厨房では日常的に交わされています。
焼き加減の判断も重要です。炭火の前に立ち、鮎の様子を見ながら焼き上がりを見極めます。「音が変わってきたね」「もう少しかな」——長年の経験から生まれる感覚が、最高の一品を生み出すのです。
お客様の中には「職人さんの技を見ているだけで楽しい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。私たちとしても、その技術を間近で感じていただけることが嬉しい限りです。
特別な日を彩る和亭での思い出💕
様々なシーンでのご利用
和亭は、様々なシーンでご利用いただいています。
ご家族でのお食事では、三世代で来られるお客様も多くいらっしゃいます。「おじいちゃんが子供の頃に食べた味を、孫にも伝えたい」——そんな温かいお言葉をいただくと、私たちの仕事の意義を改めて感じます。
お友達同士のお集まりでは、川辺で写真を撮ったり、鮎料理を囲んで会話を楽しんだりされています。「インスタ映えする!」と喜ぶ若い世代のお客様も増えました。
会社のご宴会では、大広間をご利用いただけます。自然に囲まれた環境でのお食事は、いつもと違う特別な時間となります。「社員の絆が深まりました」というお声をいただくと、私たちも嬉しくなります。
特別な記念日にも
2025年には、忘れられない出来事もありました。やなの前でプロポーズされたカップルがいらっしゃったのです。
「この景色の中でプロポーズしたかった」——新郎となる方がそうおっしゃいました。川のせせらぎと自然の中で、人生の大切な瞬間を過ごしていただけたことは、私たちにとっても特別な思い出です。
その後、お二人は結婚記念日にも毎年来店してくださっています。「ここは私たちの原点なんです」——そんな言葉に、心が温まります。
誕生日や還暦のお祝いでご利用いただくことも多く、特別な日を彩るお手伝いができることを光栄に思っています。
安心してご利用いただける環境
当店では、様々なお支払い方法に対応しています。PayPay、各種クレジットカード、電子マネーがご利用可能です。遠方からお越しのお客様も、安心してご来店いただけます。
また、大駐車場を完備しており、お車でのご来店も便利です。バスでのご来店を希望される団体様には、送迎バスのご相談も承っております。
座敷は9卓(36席)、テーブルは11卓(66席)をご用意しています。団体様には、営業時間外のご利用もご相談可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
2026年度に向けて——さらなる挑戦と継承🌟
スタッフ一同、準備を進めています
2025年度の営業を終え、私たちは早くも来年度に向けた準備を始めています。
お客様からいただいたご意見やご要望を一つひとつ検討し、より良いサービスを提供できるよう改善を重ねています。「もっとこうしたら喜んでもらえるかな」「この料理をメニューに加えたらどうだろう」——スタッフ間で活発な議論が交わされています。
炭火焼きの技術も、日々磨きをかけています。若手スタッフがベテランから学ぶ姿は、伝統が受け継がれていく瞬間でもあります。
地域との繋がりを大切に
和亭は、地域と共に歩んでいます。
地元の農家さんから仕入れる野菜、地域の酒蔵から取り寄せる日本酒——できる限り地元の食材を使用することで、地域経済にも貢献しています。
また、地域のイベントにも積極的に参加しています。川祭りや秋の収穫祭では、鮎料理の出張販売を行い、多くの方に根尾川の恵みを知っていただく機会としています。
こうした繋がりが、和亭を支えてくれているのです。これからも地域と共に成長していきたいと考えています。
次世代への継承
伝統を守りながらも、新しい挑戦を続ける——それが和亭のモットーです。
鮎料理の伝統的な調理法を守りつつ、現代の食のトレンドも取り入れていきます。若い世代のお客様にも「鮎っていいな」と思っていただけるよう、工夫を凝らしています。
また、環境保護の観点からも、持続可能な営業を心がけています。使い捨てプラスチックの削減、食材ロスの最小化など、できることから始めています。
美しい根尾川を次世代に残すこと——それも私たちの大切な使命です。
2026年7月1日、また皆様にお会いできる日を楽しみに🎊
2025年度、本当にありがとうございました。
皆様の笑顔、温かいお言葉、そして何度も足を運んでくださる姿——すべてが私たちの宝物です。根尾川の清流と鮎料理を通じて、多くの方に喜んでいただけたことを、心から嬉しく思っています。
来年度は2026年7月1日(火)より営業を開始いたします。さらにパワーアップした和亭で、皆様をお迎えできるよう準備を進めてまいります。
自然の恵み、伝統の味、そして心からのおもてなし——和亭でしか味わえない特別な時間を、ぜひご体験ください。
川のせせらぎとともに、皆様のご来店を心よりお待ちしております😊
📅2026年度営業:7月1日開始予定

🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応
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