魚屋一筋30年の目利きとして、2026年の鮎シーズンは「香り」と「サイズ」のバランスが良い”当たり年”になる可能性が高いと感じています🐟✨
岐阜県揖斐川町、根尾川のほとりに佇む当店「上長瀬やな 和亭」より、来シーズンへの想いと展望をお届けいたします。
🌿 2026年の鮎シーズンに込める想い
2025年シーズンを終え、根尾川の流れや水温の変化、鮎の成長具合を振り返ると、「来年はもっとおいしく育つ余地がある」と強く感じています。
近年は豪雨や猛暑など、自然環境が毎年のように表情を変えますが、その中でも根尾川は”清流”としてのバランスを保ち続けており、鮎にとって理想的な川であり続けています。
和亭では、毎年シーズン終了後に「どんな鮎が多かったか」「脂の乗りや香りがどう変わったか」を細かく記録し、翌年の仕入れや焼き方に活かしています。
2025年は、サイズも香りもバランスが良く、「頭から尻尾まで丸ごと食べやすい」とのお声を多くいただきましたが、2026年はそれを一歩超える”香りの立ち方”に期待しています🌸
実際に、シーズン終盤の根尾川の水質や藻の付き方を見ていると、「来年、ここに稚鮎が戻ってきたら、きっと良い香りをまとうだろう」と感じさせてくれる状態でした。
鮎は一年で一生を終える魚だからこそ、その年ごとの「一期一会の味」がはっきり出ます。2026年の一尾一尾も、大切に焼き上げてお届けしたいと考えています。
🔍 魚屋30年の目利きが見る「鮎の未来予測」
鮎の味を予測するとき、いちばん大切なのは「水」と「藻」と「気温」の三つです。
鮎は川底の石に生える珪藻などを食べて育つため、その藻の質が良ければ良いほど、独特のスイカのような香りをまとった”香魚”らしい一尾に育ちます🍉
根尾川は、上流の山からの湧き水が多く、雨量が増えても比較的澄んだ状態を保ちやすい地形になっています。この「急に濁りきらない」「元に戻る力が強い」という川の性質は、鮎にとって大きなプラスで、2026年もその恩恵をしっかり受けられると見ています。
また、近年は河川環境の保全意識が高まり、地域の方々と一緒に川をきれいに保つ取り組みも続けられています。そうした人の手による”見えない支え”も、鮎の健康状態や香り、身質に少しずつ影響してくるのを、30年の経験から肌で感じています💪
✨ 2026年に期待している鮎の「味わい」の変化
2025年は、全体的に「やさしい味わい」で、初めて鮎を食べる方や、川魚が少し苦手な方にも好評でした。
2026年は、水温と流れの傾向から見ると、香りがしっかり立ちつつも、身が締まりすぎない”ちょうどいい張りと柔らかさ”が期待できると見ています。
鮎は、同じサイズに見えても、年によって脂の質や身の締まり方がまったく違います。たとえば、ある年は「ふわっとした口どけが印象的」、別の年は「香りとほろ苦さが際立つ大人の味」というように、プロの目から見ても表情がガラリと変わるのです。
2026年は、炭火焼きにしたときに「皮がパリッと、身はぷりっと、香りはふわっと」という三拍子そろった状態に仕上がる個体が多くなると予測しています🔥
そのため、塩の振り方や串の打ち方も、より「香りを逃がさない」「身にストレスをかけすぎない」方向に微調整していくつもりです。
🏔️ 根尾川の環境変化と鮎への影響
近年の夏は、梅雨時期の集中豪雨や、真夏の極端な高温が続くことが増えています。
一見すると鮎にとって厳しい環境に思えますが、根尾川の場合、水量と水深のバランス、そして山あいの地形のおかげで、水温が一定以上に上がりすぎにくい特性があります。
もちろん、大雨のあとは一時的に濁ることもありますが、流れが早く、川底の石が”洗われる”ような状態になることで、結果的に新しい藻がきれいに育ちやすくなる側面もあります。
この”リセットと再生”のサイクルが、香り高い鮎を育てる土台になっていると、川を見守り続けてきて実感しています🌊
2026年も、自然の厳しさと恵みの両方を受け止めながら、その年ならではの鮎の育ち方を、仕入れの段階から細かく見極めていくつもりです。
「今年の鮎はこう来たか」と感じた瞬間に、焼き方やコース構成を微調整するのも、和亭ならではの”生きたおもてなし”だと思っています。
🏆 プロの目から見た「良い鮎」の条件
30年鮮魚を見てきた立場から言う「良い鮎」の条件は、大きく分けて三つあります。
一つ目:体の色つやと張り
体表に適度な光沢があり、背中の色がくっきりしている鮎は、元気に泳ぎ回って育った証拠です。こうした鮎は焼き上がりの姿も美しく、香りも立ちやすくなります。
逆に、どこかくすんだ色合いで、触ったときに張りがない鮎は、身が水っぽくなりやすく、焼いても風味がぼやけがちです。
二つ目:香り
香りに関しては、生の状態でもほんのりとした”青い香り”を感じられるかどうかが大切です。良質な藻を食べて育った鮎は、捌く前からすでに爽やかな香りを放っています🌱
三つ目:内臓の状態
内臓の状態は、捌いたときに初めて分かる部分ですが、ここがきれいであるほど、苦味が上品で、骨酒や雑炊にしたときの味わいもグッと深まります🍶
🎨 2026年に挑戦したい新しい提供スタイル
和亭では、定番の炭火焼鮎コースを大切にしながらも、毎年少しずつ「体験」としての鮎の楽しみ方を増やしてきました。
2026年は、「鮎が一年でどのように成長するのか」を感じていただけるような、時期ごとの食べ比べや、サイズや性別の違いを楽しむ小さな企画にも挑戦したいと考えています。
季節ごとの鮎の表情をお楽しみください
- 初夏(6月〜7月初旬):さっぱりとした若鮎。小ぶりながら、清涼感あふれる味わい
- 盛夏(7月中旬〜8月):香り豊かな成魚。脂がのり、スイカのような香りが最も際立つ時期
- 秋(9月〜10月):落ち鮎。卵や白子を抱え、深みのある味わいに変化
「同じ川、同じお店でも、月が変わるとこんなに味が違うんですね」と驚いていただけたら、鮎に携わる者として何よりの喜びです😊
また、2026年は、炭火焼きの様子や串打ちの工程を、より間近でご覧いただけるような工夫も検討しています。
“見て楽しい・香ってうれしい・食べて感動”という、五感すべてで楽しめる鮎体験を、根尾川のほとりからお届けできればと考えています🎐
🌸 初めての方へ伝えたい「鮎の楽しみ方」
鮎を初めて召し上がるお客様の中には、「川魚は臭みがありそう」「骨が多くて食べにくそう」というイメージをお持ちの方も少なくありません。
しかし、根尾川の鮎は水質が良く、適切に処理と火入れをすれば、驚くほど臭みが少なく、頭から尻尾まで丸ごと楽しめる魚です。
和亭では、塩の振り方、串の角度、炭火との距離など、すべてを「骨までおいしく、初めての方でも食べやすく」という基準で調整しています。
実際に、「鮎が苦手だったのに、ここでは完食できました」とのお声も多く、2025年シーズンのブログでもその体験談をご紹介しました✨
初めての方へのおすすめの食べ方
- まずは香りを楽しむ:運ばれてきた瞬間の香ばしい香りをお楽しみください
- 頭からガブリと:塩焼きの鮎は頭から尻尾まで食べられます。骨も柔らかく仕上がっています
- 内臓の苦味を味わう:ほろ苦い内臓は鮎ならではの醍醐味。苦手な方は残しても大丈夫です
- タデ酢をお好みで:爽やかな酸味が鮎の香りを引き立てます
2026年も、初めての方には、スタッフが食べ方のコツや部位ごとの味わいの違いを、気軽にお声がけしながらお伝えしていくつもりです。
「これはどこまで食べていいんですか?」「ここって苦くないですか?」といった質問も、どうぞ遠慮なく聞いてくださいね🍃
💫 リピーターの皆さまと育てる”和亭の鮎”
毎年のように足を運んでくださるお客様の存在は、和亭の鮎づくりにとって欠かせない”鏡”のようなものです。
「今年は去年より香りが強いね」「身がふっくらしていて、塩との相性がいい」といった率直な感想は、魚屋としての感覚を確かめる大切な指標になっています。
2026年は、そんなリピーターの皆さまにも、新鮮な驚きをお届けできるよう、「去年との違い」を意識したコース設計やご案内を心がけていきます。
たとえば、「昨年は落ち鮎のコースでしたが、今年は盛夏の香りを楽しむプランはいかがですか?」といった形で、その年の”ベストな一皿”をご提案していきたいと考えています🍽️
リピーターの方々と一緒に、「今年の鮎はこうだね」と語り合えるのも、和亭にとって大きな幸せです。2026年も、その対話を重ねながら、より良い鮎体験を育てていければと思っています。
🏡 根尾川と和亭の歩み
上長瀬やな 和亭は、岐阜県揖斐川町の根尾川沿いに位置し、清流のせせらぎを聞きながらお食事をお楽しみいただける川魚料理専門店です。
根尾川は、その透明度の高さと豊かな自然環境から「清流」として知られ、古くから良質な鮎の産地として親しまれてきました。私たちは、この恵まれた環境の中で、地元の漁師さんや地域の方々と協力しながら、最高の鮎料理を提供し続けています🏞️
根尾川の魅力
根尾川は、揖斐川の支流として岐阜県本巣市から揖斐川町を流れる全長約50キロメートルの川です。上流には日本三大桜の一つ「淡墨桜」があることでも有名で、四季折々の美しい景色が楽しめます。
川の特徴として特筆すべきは、その水質の良さです。山からの湧き水が豊富で、夏でも水温が比較的低く保たれるため、鮎にとって理想的な生育環境が整っています。
また、川底には鮎の餌となる良質な珪藻が豊富に育ち、これが根尾川の鮎特有の「香り」を生み出す源となっています🌿
🍳 和亭のこだわり|炭火焼きへの想い
当店の鮎料理の要となるのが、伝統的な炭火焼きです。
炭へのこだわり
和亭では、備長炭を使用しています。備長炭は火力が安定しており、遠赤外線効果で鮎の表面をパリッと焼き上げながら、中はふっくらジューシーに仕上げることができます。
炭の温度管理は、長年の経験がものを言う部分です。強すぎれば表面だけ焦げてしまい、弱すぎれば身が水っぽくなってしまいます。その日の気温や湿度、鮎のサイズに合わせて、微妙な火加減を調整しています🔥
串打ちの技術
鮎の塩焼きに欠かせないのが「踊り串」と呼ばれる串の打ち方です。
鮎がまるで川を泳いでいるかのような躍動感のある姿に仕上げるこの技術は、見た目の美しさだけでなく、均一に火を通すためにも重要な役割を果たしています。
串の角度一つで焼き上がりが変わるため、一尾一尾丁寧に、その鮎の個性に合わせた串打ちを心がけています✨
塩の振り方
塩焼きの仕上がりを左右するのが、塩の振り方です。
当店では、鮎の大きさや脂ののり具合に合わせて、塩の量と振り方を調整しています。ヒレには化粧塩をたっぷりつけて焦げを防ぎ、身の部分には適度な塩加減で鮎本来の味を引き立てます。
📋 2026年シーズンのコースご案内(予定)
2026年シーズンは、以下のようなコースをご用意する予定です。詳細は、シーズン開始前に改めてご案内いたします。
鮎づくしコース(お一人様向け)
根尾川の鮎を存分にお楽しみいただける定番コース。塩焼き、甘露煮、鮎飯など、鮎の魅力を余すことなくご堪能いただけます。
季節の会席コース
鮎を中心に、季節の山菜や川魚を取り入れた会席料理。四季折々の根尾川の恵みをお楽しみください。
お子様向けコース
お子様でも食べやすいよう、骨を取り除いた鮎料理や、親しみやすいメニューをご用意しています。ご家族でのお越しを心よりお待ちしております👨👩👧👦
📍 店舗情報・アクセス
上長瀬やな 和亭(なごみてい)
- 所在地:岐阜県揖斐郡揖斐川町上長瀬
- アクセス:
- お車の場合:名神高速道路「大垣IC」より約40分
- 公共交通機関の場合:養老鉄a道「揖斐駅」より車で約20分
根尾川のほとり、自然豊かな環境でお待ちしております。駐車場も完備しておりますので、お車でのお越しも便利です🚗
📞 ご予約について
鮎シーズン中は大変混み合うため、事前のご予約をおすすめしております。
特に土日祝日や、お盆期間は早めのご予約をお願いいたします。
ご予約・お問い合わせは、お電話または公式ウェブサイトより承っております。
「初めてで不安」「アレルギーがある」「記念日のお祝いで利用したい」など、ご要望がございましたら、ご予約時にお気軽にお申し付けください。スタッフ一同、精一杯対応させていただきます📞
🙏 最後に|2026年シーズンへの想い
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
2026年の鮎シーズンは、30年の経験から見ても、非常に期待できる年になりそうです。自然の恵みに感謝しながら、一尾一尾を大切に焼き上げ、お客様に最高の鮎体験をお届けできるよう、スタッフ一同準備を進めてまいります。
根尾川の清流と、香り高い鮎、そして心を込めたおもてなし。
2026年も、上長瀬やな 和亭で、皆さまのお越しを心よりお待ちしております🐟💕
この記事は2025年12月に執筆されました。2026年シーズンの詳細は、公式サイトにて随時更新いたします。

🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応
📲 公式LINE・Instagramで最新情報&お得なクーポン配信中!
👉 LINE:https://line.me/R/ti/p/@792nmhws
👉 Instagram:https://www.instagram.com/nagomitei.yana

