🐟 鮎の旬はいつ?季節ごとの味わいと日本の鮎文化を徹底解説

この記事は、岐阜県揖斐川町・根尾川沿いで鮎料理店を営む「上長瀬やな 和亭」が、長年の経験をもとにお届けします。


鮎の旬は、初夏の若鮎から真夏の成魚、そして秋の落ち鮎まで、季節ごとに香りや脂の乗り方が変わり、その変化そのものが日本の食文化を彩ってきました。

岐阜県揖斐川町・根尾川沿いの「上長瀬やな 和亭」でも、川の季節の移ろいとともに鮎の味わいが変わる様子を、毎年お客様と一緒に楽しんでいます。

この記事では、根尾川で鮎料理を提供してきた私たちの視点から、鮎の旬や歴史、そして大切にしている鮎文化についてご紹介いたします。「鮎っていつが一番おいしいの?」「やな漁って何?」といった疑問をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。


🌿 鮎の旬を知ると、川がもっとおいしくなる

鮎の旬というと「夏の魚」というイメージをお持ちの方が多いですが、実は鮎は季節ごとに味わいが変化し、それぞれにファンがいる奥深い魚です。

当店でも、6月頃の初々しい若鮎から、真夏の香り高い鮎、そして秋の落ち鮎まで、同じ根尾川の鮎でもまったく表情が違うと感じています。毎年、鮎のシーズンが始まると「今年の鮎はどんな味わいだろう」とスタッフ一同わくわくしながら準備を進めています。

天然鮎の最盛期は6月〜8月

一般的に、天然鮎の最盛期は6月〜8月と言われ、川の石についた藻を食べてぐんぐん成長する時期が「旬」とされています。鮎は「香魚(こうぎょ)」とも呼ばれ、この時期の鮎は特にスイカやキュウリに似た独特の香りが強く感じられます。

この頃の鮎は、身がやわらかく、すっと骨から外れるような口当たりで、「これぞ清流の恵み」と言いたくなるような爽やかな風味が特徴です。根尾川の清らかな水で育った鮎は、臭みがなく、初めて鮎を召し上がる方にもおすすめしやすい味わいです。

秋の「落ち鮎」も格別の味わい

一方で、9月〜10月にかけて川を下る「落ち鮎」「子持ち鮎」は、脂がしっかりとのり、卵を抱いた濃厚な味わいで、昔から岐阜の秋のごちそうとして親しまれてきました。

お客様の中には、「夏よりもむしろ秋の鮎が好き」という通の方も多く、和亭でも秋のご予約は毎年楽しみにしてくださる常連様でいっぱいになります。

💬 お客様からいただいた言葉

ある年のこと、毎夏来てくださるご夫婦が「今年は初めて10月の落ち鮎も食べてみたい」とお越しになりました。

ひと口食べて奥さまが、「夏の鮎とまったく別物ですね…これはこれで感動です」と目を丸くされ、「来年からは夏と秋、二回来ることにします」と笑ってお帰りになったのがとても印象的でした。


⏳ 一年で一生を終える「年魚」といういのち

鮎は「年魚(ねんぎょ)」とも呼ばれ、その名の通り、たった一年で一生を駆け抜ける魚です。

春に孵化して川をのぼり、夏に大きく育ち、秋に産卵を終えるとその命を閉じる——この短くも濃い一生が、鮎の「旬」の特別さをより際立たせています。

日本人の季節感と結びついた魚

この「一年で生まれて、育って、命をつなぎ、終える」というサイクルが、古くから日本人の季節感や縁起の良さと結びつき、鮎は正月の儀式や祝いの席にも登場してきました。

平安時代の「延喜式」には、鮎を塩漬けや干物にした加工品が多数記されており、当時から貴族の食卓を彩る高級魚だったことがわかります。

💬 いのちを大切に味わうということ

和亭でも、お客様に鮎の一生をお話しすると、「こんな短い命だからこそ、大事に味わいたいですね」と言ってくださる方が多いです。

特に小さなお子さま連れのご家族には、「鮎は一年で命を使い切るんだよ」とお伝えすると、真剣な表情で炭火焼きの鮎を見つめながら、頭からしっぽまできれいに食べてくれます。

ある小学生のお客様が、「この鮎、一年頑張って生きたんだね。残さないように食べるね」と言ってくれたことがあり、その言葉にスタッフ一同、胸がじんと温かくなりました。

鮎の旬を味わうことは、ただ「おいしい魚を食べる」だけでなく、いのちのリズムや季節の巡りを感じる時間でもあるのだと私たちは考えています。


📜 日本の歴史と鮎——万葉集から現代の食卓まで

鮎は、古くから「文化の魚」とも呼ばれ、万葉集や多くの和歌にも詠まれてきました。

川のせせらぎや夏の風物詩として、恋の歌や季節の歌の中に登場し、日本人の心の中に「夏=鮎」というイメージを深く刻み込んできた存在です。

平安時代から愛された高級魚

平安時代には、各地の川から鮎が朝廷へと献上され、長寿を願う「歯固めの儀式」にも鮎が用いられていました。

江戸時代になると、庶民の間でも鮎料理が広まり、塩焼きだけでなく、鮎寿司、なます、干物、うるか(内臓の塩辛)など、さまざまな食べ方が楽しまれるようになりました。

戦国武将も愛した鮎

岐阜の地でも、長良川や根尾川をはじめとする清流とともに鮎文化が育まれ、武将たちが鮎をこよなく愛したという逸話も多く残っています。

源頼朝や織田信長が鮎を好んだという話は有名で、鮎の塩焼きや鮎鮓は、戦国武将たちの「特別なごちそう」でもありました。

💬 歴史を感じながら味わう鮎

和亭にいらっしゃる歴史好きのお客様の中には、「戦国武将も、こんな川の香りのする鮎を食べていたのかな」と想いを馳せながら、じっくり味わってくださる方もいます。

根尾川のせせらぎを聞きながら炭火焼きの鮎を口に運ぶと、時代を飛び越えて、昔の人々と同じ景色を共有しているような不思議な感覚になるとおっしゃる方も少なくありません。


🏞️ 岐阜・根尾川と「やな」が守る鮎文化

鮎といえば岐阜県、と言われるほど、岐阜は鮎文化の厚みがある土地です。岐阜県内には長良川、揖斐川、木曽川をはじめとする多くの清流が流れ、古くから鮎漁が盛んに行われてきました。

なかでも、当店がある揖斐川町・根尾川流域は、清らかな水質と豊かな自然環境に恵まれ、昔から「清流の女王」と呼ばれる鮎が育つ川として知られてきました。根尾川は、淡墨桜で有名な根尾谷から流れ出る川で、水温が低く、水質が良いことから、身の締まったおいしい鮎が育ちます。

「やな」とは?——日本古来の伝統漁法

やな」とは、竹や木を組んで川の流れを利用し、下ってくる鮎などの魚を受け止める、日本古来の伝統漁法です。その歴史は古く、奈良時代にはすでに行われていたとも言われています。

川の一部に竹を斜めに組み、水の流れに沿って自然と魚が集まるように工夫されており、まさに川と人が共存してきた知恵の結晶と言える仕組みになっています。網で追い込んだり、釣り上げたりするのではなく、川の流れに任せて魚を捕る——この穏やかな漁法には、自然への敬意が込められているように感じます。

やな場で見る鮎の姿

上長瀬やな 和亭の目の前に広がるやな場でも、夏から秋にかけて、鮎が竹の間をキラキラと泳ぎ、川の流れに乗ってやなに集まってくる様子を見ることができます。

お子さまはもちろん、大人のお客様も「こんな漁法、初めて見ました」「昔の人の知恵ってすごいですね」と驚かれ、スマートフォン片手に夢中で写真や動画を撮っていかれます。

💬 三世代をつなぐやな文化

ある日、三世代でお越しになったお客様がいらっしゃいました。

おじいさまが「ワシが子どものころは、近くの川にもやながあってな」と懐かしそうに語り、お孫さんが「本物を見るのは初めて」と目を輝かせていた姿に、やな文化が世代をつなぐ力をあらためて感じました。

水とともにある暮らし

岐阜県は、長良川の鵜飼ややな漁など、水とともにある暮らしが今も息づく地域です。

その中で、根尾川のやなと和亭の鮎料理は、「見て・学んで・味わう」一連の体験として、鮎文化を次の世代に手渡す役割を担いたいと私たちは願っています。


🍽️ 和亭が考える「旬の鮎」の楽しみ方

せっかく鮎を食べるなら、「いつ」「どこで」「どのように」味わうかで、その印象は大きく変わります。

和亭では、根尾川の鮎が一番おいしく感じられる状態でお出しするために、季節や天候、水位の変化を毎日チェックしながら仕入れやメニュー構成を調整しています。

🗓️ 季節ごとの鮎の味わい

季節による違いを、ざっくりまとめると次のようなイメージです。

時期 鮎の種類 特徴
6月頃 若鮎 身がやわらかく、香りは軽やか。初々しい味わい
7〜8月 成魚 香りが強くなり、塩焼きで「ザ・鮎」を楽しめる時期
9〜10月 落ち鮎・子持ち鮎 脂がのり、卵の食感も含めて濃厚な味わい

季節に合わせた焼き方の工夫

和亭の「炭火焼 鮎コース」では、この季節ごとの違いを感じていただけるよう、焼き加減や塩の打ち方、出す順番にも気を配っています。

たとえば、香りを楽しみたい夏の鮎は、皮をぱりっと仕上げつつ、身のふっくら感を残す火加減を心がけています。

一方、秋の落ち鮎は、脂が多く、身も厚くなるため、じっくりと炭火で火を入れ、骨までほろりと崩れるような口当たりになるよう焼き方を変えています。

「同じ鮎なのに、季節でここまで違うとは思わなかった」と驚かれるお客様も多く、「次は違う季節にも来てみたい」とリピートのきっかけになっていると感じます。


🎣 旬の鮎と日本の食文化を、根尾川で体感しませんか?

鮎は、単なる「夏の川魚」ではなく、日本の歴史や季節感、地域の暮らしと深く結びついた特別な存在です。

一年で一生を終えるといういのちの儚さ、季節によって変化する香りと味わい、やな漁という伝統漁法——そのすべてが合わさって、日本独自の鮎文化が形づくられてきました。

和亭で鮎文化を体験してください

岐阜県揖斐川町・根尾川沿いの「上長瀬やな 和亭」では、この鮎文化を「見て・触れて・食べて」全身で体験していただける場所でありたいと考えています。

鮎の旬を知ることで、一皿の塩焼きや一杯の鮎雑炊の向こう側にある物語が、ぐっと豊かに感じられるはずです。

はじめての方も安心してお越しください

「鮎は初めてで不安」というお客様でも、スタッフが焼きたての鮎の食べ方や、おすすめの時期、コースの楽しみ方などを丁寧にご案内いたしますので、どうぞ気軽にお声がけください。

根尾川のせせらぎと炭火の香りに包まれながら、旬の鮎と日本の食文化の奥深さを、ぜひご家族やご友人と一緒に味わっていただけたらうれしいです。

 

おすすめの楽しみ方

✅ ご家族連れの方:お子さまと一緒にやな場見学 → 炭火焼き鮎コースでお食事
✅ カップル・ご夫婦の方:川のせせらぎを聞きながら、ゆったりとした時間を
✅ グループの方:宴会コースで岐阜の川の幸を堪能

季節ごとに変わる鮎の味わいを、ぜひ何度でもお楽しみください。皆さまのお越しを、スタッフ一同心よりお待ちしております 🐟✨

 



🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃

2025年度の営業は終了いたしました
今年もたくさんの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。
2026年度の営業は7月1日からとなります。来年もまたよろしくお願い致します😄


岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。

📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応

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