根尾川の水質は、鮎の「香り」「身質」「栄養状態」すべてを左右する決定的な要素です。
とくに根尾川のような清流で育った鮎は、泥臭さがなく、ふっくらとした身とスイカのような香りをまとった、まさに 「清流の女王」 と呼ぶにふさわしい味わいになります。
🌊 根尾川の清流が鮎の味を決める理由とは?
岐阜県揖斐川町の根尾川のほとりで「上長瀬やな 和亭(なごみてい)」を営んでいると、つくづく感じるのが 「鮎の味は水で決まる」 という事実です。
同じ調理法・同じ塩加減でも、水の良い年とそうでない年では、焼き上がった鮎の香りや身の締まりがまったく違ってくるのです。
鮎はとてもデリケートな魚で、少しでも水が汚れたり、農薬や化学物質が混ざったりすると、すぐに姿を消してしまいます。そのため、たくさんの鮎が元気に遡上してくる根尾川は、それだけで「水質がきれい」という証明書のような存在だと私たちは考えています。
お客様からも「ここの鮎は本当に臭みがないですね」「川魚が苦手だったのに、ここでは完食しました」というお声をよくいただきます。その背景には、単に鮎そのものの違いだけでなく、「水質 × コケ(藻類) × 川の地形」 という、自然がつくり出した絶妙なバランスがあるのです。
💬 お客様からのエピソード
ある夏の日、常連のお客様がこんなことをおっしゃいました。
「今年は例年以上に香りがいいね。何か変えた?」
調理方法はいつも通りです。そこで川の様子を振り返ると、春先から雨量が程よく、根尾川の水量も安定し、川底の石につくコケの状態が非常に良かった年でした。
「やっぱり川の状態が、そのままお皿の上に出るんだな」 と、改めて自然の力に頭が下がる思いでした。
🌿 「きれいな水」とは?鮎が教えてくれる本当の水質
「きれいな川」と聞くと、透明度が高くて見た目が澄んでいる様子を思い浮かべる方が多いと思います。
もちろん透明度は大切ですが、鮎が元気に育つためには、それ以外にもいくつか欠かせない条件があります。
✅ 鮎にとって理想的な清流の条件
専門的には、鮎にとって理想的な清流は、次のような要素がそろっている川だと言われています。
- 透明度が高く、太陽光が川底まで届く
- 水質が弱アルカリ性(pH7.0〜7.5前後)で安定している
- 溶存酸素(川の中に溶けた酸素)が豊富
- 流れが速すぎず遅すぎず、適度な水量がある
- 川底に石や岩が多く、良質なコケ(藻類)が育つ
「溶存酸素」というと少し難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば 「水の中にどれだけ酸素が溶け込んでいるか」 を示す目安です。
鮎は活発に泳ぎ続ける魚なので、酸素が少ないとすぐに弱ってしまいます。流れのある清流では、常に水がかき混ぜられ、水面から酸素が取り込まれるので、鮎にとって快適な環境が保たれるのです。
🏔️ 根尾川の水質が安定している理由
根尾川は山間部からの湧き水を源とする川で、周囲の森林や地形が天然のフィルターの役割を果たしてくれています。
そのおかげで、上流から大きな工場排水が流れ込むこともなく、水質は年間を通して安定しています。実際に、根尾川ではpH7.0〜7.5という、鮎にとって理想的な弱アルカリ性の状態が保たれていると言われています。
👦 小さなお客様との川辺のひととき
あるとき、理科好きの小学生のお客様が「この川の水って、なんでこんなに透明なの?」とスタッフに質問してくれたことがありました。
その子と一緒に川辺へ降りて石をひっくり返し、小さなコケや水生昆虫を観察しながら、「こういう苔を鮎が食べているんだよ」とお話しすると、
「じゃあ、鮎はきれいな水を選んで食べてるんだね!」
と目を輝かせていたのが印象的でした。子どもたちの純粋な発見は、私たちスタッフにとっても新鮮な気づきを与えてくれます。
🍃 コケと香りの関係:鮎の主食がつくる「香魚」の秘密
鮎が 「香魚(こうぎょ)」 と呼ばれる理由は、その身からふわっと立ちのぼる、スイカやキュウリのような爽やかな香りにあります。
この独特の香りは、じつは鮎の主食である 「石についたコケ(藻類)」 の質によって大きく左右されます。
🌞 根尾川に育つ良質なコケ
根尾川の川底には、ほどよい流れと豊富な太陽光のおかげで、良質な藻類がびっしりと育ちます。
この苔は、水質が悪くなるとすぐに変質し、ぬるぬるとした嫌な状態になったり、泥臭いにおいを発するようになってしまいます。鮎はそうした質の悪い苔を嫌い、結果的に川から姿を消してしまうのです。
一方、根尾川のように清浄な水が流れる川では、鮎の大好物である香りの良い苔が豊かに育ちます。その苔をたっぷり食べて育った鮎は、身に爽やかな香りをまとい、焼き上げたときに 「これぞ香魚」 と言いたくなるような芳香を放ちます。
🔥 炭火焼きの瞬間に立ちのぼる香り
実際に、和亭では炭火焼きの鮎を焼き台の前でじっと見守っていると、あるタイミングから一気に香りが変わります。
炭の香ばしい匂いに混ざって、スイカの皮を切ったときのような青々とした香り がふわっと立ちのぼる瞬間があり、「あ、今日も良い苔を食べて育った鮎だな」と確信できるのです。
この香りは、私たちスタッフにとっても毎日の楽しみであり、根尾川の自然がもたらす恵みを実感する瞬間でもあります。
😊 他県からお越しのお客様の声
以前、他県から来られたお客様が「同じ鮎の塩焼きでも、香りがまったく違う」と驚かれていました。
その方は普段から川魚を召し上がる機会があるそうですが、「ここまで香りが立つ鮎は初めて」とおっしゃり、「これが”苔の違い”なんですね」と、最後には骨まできれいに完食して帰られました。
こうしたお言葉をいただくたびに、根尾川の自然環境に感謝する気持ちが深まります。
💧 水温・流れ・地形がつくる「身の質」と食感
水質と並んで、鮎の成長に大きな影響を与えるのが 「水温」 と 「流れの速さ」、そしてそれを決める 「地形」 です。
根尾川は、山々に囲まれた地形の中を流れ、湧き水と雪解け水がほどよく混ざり合うことで、夏場でも冷たく澄んだ水温が保たれています。
🌡️ 鮎にとって快適な水温とは
一般的に、鮎にとって快適な水温は、おおよそ 15〜20度前後 と言われています。
水温が高すぎると鮎が疲れやすくなり、低すぎるとエサを十分に食べられず成長が遅れてしまいます。根尾川のように、山の湧き水が絶えず供給される川では、こうした水温のバランスが自然に保たれやすいのです。
🌀 流れの速さと身の締まり
流れの速さも重要なポイントです。
流れが急すぎる川では、鮎は常に流されないように必死で泳がなければならず、身が締まりすぎて硬くなってしまうことがあります。逆に流れが緩すぎると、泥がたまって水がよどみ、良質な苔が育たないだけでなく、病気も出やすくなります。
根尾川の中流域に位置する当店の「やな」周辺は、流れが速すぎず遅すぎず、鮎がストレスなく泳げる絶妙なスピード です。
そのおかげで、身はほどよく締まりながらも、噛めばふっくらとほぐれる食感に育ちます。実際に、炭火焼きにしたときに 「皮はパリッ、中はふわっ」 と焼き上げやすいのも、この身質のおかげです。
🌧️ 台風後の鮎の変化
ある年のこと、台風の影響でしばらく水位が高く、流れもかなり速い状態が続いたことがありました。
その期間に獲れた鮎は、通常よりもさらに筋肉質で、身がしっかりとした印象でしたが、数週間後に水位が落ち着き、流れが戻ってくると、いつもの「根尾川らしい」やわらかさと香りが戻ってきました。
こうした変化を肌で感じるたびに、川の状態と鮎の身質は本当に密接につながっている のだと実感します。自然の営みの中で育つ鮎だからこそ、毎年少しずつ違う味わいを楽しめるのかもしれません。
✨ お客様の感想に表れる「水質のちがい」
水質の違いは、専門的な数値やデータだけでなく、お客様の感想にもはっきりと表れます。
実際に、上長瀬やな 和亭では、初めて鮎料理を召し上がる方から、毎年通ってくださるリピーターの方まで、さまざまなお声をいただいています。
📝 よくいただくお言葉
- 「川魚特有の臭みがまったくない」
- 「身がふっくらしていて、頭から尻尾まで全部食べられる」
- 「塩焼きだけで、ここまで味に表情があるとは思わなかった」
これらの感想の多くは、調理技術だけで生まれるものではありません。根尾川の清浄な水質が、鮎の体のすみずみにまで影響を与えているからこそ、雑味がなく、骨までやわらかい鮎に育つのです。
💑 鮎が苦手だったご夫婦のエピソード
たとえば、「鮎は少し苦手なんです」とおっしゃっていたご夫婦がいました。
子どもの頃に食べた鮎が泥臭くて、それ以来敬遠していたそうですが、「せっかく根尾川まで来たから」と勇気を出して当店の塩焼きを注文してくださいました。
一口かじったあと、しばらく無言で噛みしめてから、
「…これ、本当に鮎ですか?」
と笑顔で聞かれたのが忘れられません。
その後、お二人とも頭から尻尾まできれいに召し上がり、「地域によって、こんなに味が違うんですね。やっぱり水が違うんでしょうね」と嬉しいお言葉をくださいました。
このような体験をしていただけることが、私たちにとって何よりの喜びです。
🍂 秋の鮎を楽しみにされるお客様
また、9月や10月の 「秋の鮎」 を目当てに来られるお客様も多くいらっしゃいます。
水温が少し下がり始めるこの時期、鮎は産卵に向けて体に栄養をたくわえ、香りもいっそう深みを増していきます。
「夏のさっぱりした鮎もいいけれど、秋の根尾川の鮎は別物だね」とおっしゃる常連様も多く、季節ごとに水の表情が変わることが、味わいの違いとなって現れていると感じています。
夏の鮎は爽やかで軽やかな味わい、秋の鮎は脂がのって濃厚な旨み——同じ根尾川の鮎でも、季節によってまったく異なる魅力があるのです。
🎣 和亭の鮎料理へのこだわり
上長瀬やな 和亭では、根尾川の恵みを最大限に活かすため、鮎料理にもさまざまなこだわりを持っています。
🔥 炭火焼きへのこだわり
当店の鮎の塩焼きは、すべて 炭火 で焼き上げています。
ガス火と違い、炭火は遠赤外線でじっくりと火を通すため、外側はカリッと香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上がります。また、炭の香ばしい香りが鮎本来の香りと調和し、より深みのある味わいを生み出します。
焼き加減も一尾一尾、職人が見極めながら調整しています。鮎の大きさや脂ののり具合によって、最適な焼き時間は微妙に異なるからです。
🧂 塩へのこだわり
塩焼きに使う塩も、鮎の味を引き立てる重要な要素です。
当店では、鮎の繊細な風味を損なわないよう、まろやかな味わいの塩を厳選して使用しています。塩の振り方ひとつで味が変わるため、ヒレや尾には化粧塩をしっかりと、身の部分には控えめに——と、部位によって塩加減を調整しています。
🍽️ 多彩な鮎料理のご紹介
塩焼き以外にも、和亭ではさまざまな鮎料理をご用意しています。
- 鮎の刺身 — 新鮮な鮎だからこそ味わえる、透明感のある身と上品な甘み
- 鮎の甘露煮 — じっくり煮込んだ鮎は骨までやわらかく、お土産にも人気
- 鮎の天ぷら — サクサクの衣と鮎の香りが絶妙にマッチ
- 鮎めし — 鮎の旨みがご飯に染み込んだ、〆にぴったりの一品
- 鮎のフライ — お子様にも食べやすい、カリッと揚げた鮎
どの料理も、根尾川で育った鮎だからこそ味わえる、臭みのない上品な風味をお楽しみいただけます。
🌿 和亭が水質を大切にし続ける理由と、これからの根尾川
上長瀬やな 和亭は、「川の恵みを、そのままお客様の食卓へ届ける」 ことを大切にしてきました。
その根底には、「自分たちも、お客様も、同じ水を飲み、同じ川を見つめて生きている」という感覚があります。
🐟 鮎は環境のバロメーター
鮎がきれいな水でしか育たないのは、裏を返せば、鮎が「環境の変化に敏感な存在」 であるということです。
農薬や工場排水が増えれば、真っ先に姿を消してしまうのが鮎です。だからこそ、鮎が元気に泳いでいる根尾川を守ることは、地域の暮らしや、未来の子どもたちの笑顔を守ることにもつながると考えています。
鮎がたくさん泳いでいる川は、それだけで「この川は健康だ」という証。私たちは、その健康な川の恵みを、お客様にお届けする役割を担っているのです。
🧹 地域とともに取り組む環境保全
和亭では、川沿いの清掃活動に参加したり、ゴミを持ち帰るようお客様にやさしくお願いしたりと、小さな取り組みを続けています。
また、やなの設置や漁の方法についても、川の流れや魚の遡上を妨げないよう、地元の漁協さんや関係者と相談しながら工夫を重ねています。
一人ひとりの小さな心がけが、やがて大きな力となって、根尾川の清流を守っていく——そう信じて、日々の活動を続けています。
🌍 変わりゆく環境の中で
近年は全国的に見ても、ダムや堰、気候変動などによって、鮎の生息環境が変化しつつあるとも言われています。
だからこそ、根尾川のように、まだ豊かな鮎の姿が見られる川を「当たり前」と思わず、一つひとつの恵みに感謝しながら向き合っていきたいと考えています。
この美しい清流を、次の世代へと受け継いでいくこと。それが、根尾川のほとりで商いをさせていただいている私たちの使命だと感じています。
🏞️ 根尾川で過ごす特別なひととき
和亭にお越しいただいた際には、鮎料理を楽しむだけでなく、根尾川の自然そのものもぜひ味わっていただきたいと思います。
👀 五感で楽しむ根尾川
鮎を召し上がる際には、ぜひ次のポイントにも目と耳を傾けてみてください。
- 川面を眺めながら、透明度や流れの速さを感じる 🌊
- 石の上に生えたコケを探してみる 🪨
- 川のせせらぎや、炭火のはぜる音に耳を澄ます 🎵
- 山々を渡る風の涼しさを肌で感じる 🍃
- 炭火から立ちのぼる鮎の香りを深く吸い込む 👃
きっと、「この一尾は、この川と、この水と、この時間が育てたんだ」 と、鮎の味わいがまた一段と深く感じられるはずです。
👨👩👧👦 ご家族連れにもおすすめ
当店は、お子様連れのご家族にも多くお越しいただいています。
川辺で遊んだり、やなで鮎がピチピチと跳ねる様子を見たり——都会ではなかなか体験できない自然とのふれあいは、お子様にとってかけがえのない思い出になることでしょう。
「子どもが初めて川魚を食べられた」「自然の中で食べると、いつもより食が進む」といったお声もたくさんいただいています。
📸 四季折々の風景
根尾川は、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。
- 春 — 新緑が芽吹き、鮎の遡上が始まる季節
- 夏 — 青々とした山と透明な川、鮎のシーズン真っ盛り
- 秋 — 紅葉に彩られた渓谷と、脂ののった落ち鮎
- 冬 — 静寂に包まれた川辺の凛とした美しさ
それぞれの季節に、それぞれの魅力があります。何度お越しいただいても、新しい発見があるのが根尾川の懐の深さです。
📍 上長瀬やな 和亭へのアクセス
岐阜県揖斐川町の山あいに位置する当店は、名古屋方面からも、関西方面からもアクセスしやすい立地にあります。
日帰りでのお食事はもちろん、周辺の観光と合わせてお越しいただくのもおすすめです。
春には根尾谷の淡墨桜、夏には涼を求めて川遊び、秋には紅葉狩りと鮎料理——四季を通じて、揖斐川町の魅力を満喫していただけます。
🙏 おわりに
根尾川の清流とともに、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
私たち上長瀬やな 和亭は、これからも根尾川の恵みに感謝しながら、お客様に最高の鮎料理をお届けしてまいります。
「清流の女王」 と呼ばれる鮎の本当のおいしさを、ぜひ根尾川のほとりで体験してください。
スタッフ一同、皆さまとお会いできる日を楽しみにしています。
上長瀬やな 和亭(なごみてい)
📍 岐阜県揖斐郡揖斐川町
🌐 https://kaminagaseyana.com

🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
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