🌊 はじめに:なぜ和亭は鮎一筋なのか
皆さま、こんにちは。岐阜県揖斐川町の清流・根尾川に位置する「上長瀬やな 和亭(なごみてい)」です。
「やなって、鮎以外の魚も獲れるんでしょう?」というご質問をいただくことがあります。確かに、伝統漁法である「簗(やな)」は、川の流れを堰き止めて遡上・降下する魚を捕獲する仕組みですから、季節や川の状況によっては様々な魚が入ってくる可能性はあります。
でも、私たち和亭があえて鮎料理に特化している理由があるんです。それは、鮎が単なる魚ではなく「清流の女王」と呼ばれる特別な存在であり、その魅力を最大限に引き出すことにこそ、私たちの情熱と誇りがあるからです。
私たちの代表は魚屋一筋30年の鮮魚のプロ。「最もおいしい状態で魚を食べていただきたい!」との強い思いで、この「やな」を始めました。長年の経験で培った目利きの力、そして根尾川という最高の環境。これらが組み合わさることで、他では味わえない鮎料理をお届けできるのです。
今回は、なぜ和亭が鮎に特化しているのか、そしてその鮎を中心に、どんな豊かな体験を皆さまにお届けしているのかを、たっぷりとお話しさせていただきます。
🎣 30年の経験が支える鮎への深い専門性
プロの目利きが選ぶ「清流の女王」
私たちが何よりも大切にしているのが、鮎を知り尽くすことです。
鮎は「香魚(こうぎょ)」とも呼ばれ、スイカやキュウリのような爽やかな香りを持つ特別な魚です。でも、この香りを最大限に楽しむためには、鮎がどの時期に、どんな状態で最高になるのかを見極める必要があります。
実は鮎って、一年しか生きない儚い命の魚なんです。春に川を遡上し、夏に成長のピークを迎え、秋には産卵のために川を下る。この短い一生の中で、最も美味しい瞬間を捉えることが、プロの腕の見せどころなんですね。
魚屋30年の経験があるからこそ、私たちは「今日の鮎は最高だ」と自信を持って言えます。川の水温、鮎の大きさ、身の締まり具合、そして何より香り。これらすべてをチェックして、お客様に最高の一尾をお届けしているんです。
知れば知るほど面白い鮎の世界
鮎の楽しみ方って、実は奥が深いんですよ。
例えば、鮎のオスとメスでは味が違うことをご存知ですか?オスは身がしっかりしていて力強い味わい、メスは卵を持つ時期になると、また違った旨味が楽しめます。通のお客様は、「今日はオスとメスを食べ比べたい」なんておっしゃることも。
また、鮎が本当に香るのか気になる方も多いはず。答えは「はい、本当に香ります!」新鮮な鮎を炭火で焼くと、スイカのような爽やかな香りがふわっと広がります。この香りこそが、鮎が「香魚」と呼ばれる理由なんです。
こういった知識をお客様と共有しながら、鮎を味わっていただくのも、和亭での楽しみの一つです。「へえ、そうなんだ!」という発見が、料理をもっと美味しくしてくれると信じています。
炭火焼きに込められた科学と技術
私たち和亭の看板メニューは、なんといっても**「炭火焼 鮎コース」**です。
「なぜ鮎は炭火で焼くとうまいの?」とよく聞かれます。実は、これには科学的な理由があるんです。炭火から出る遠赤外線が、鮎の身の奥深くまで均等に熱を通してくれるんですね。だから、外はパリッと香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上がります。ガス火や電気グリルでは、この仕上がりは出せません。
でも、炭火焼きって簡単そうに見えて、実はとても難しいんです。焼き魚の世界には**「串打ち三年、焼き一生」**という言葉があります。鮎に美しく串を打ち、炎の加減を見ながら、焼きすぎず生焼けにもしない。この技術を習得するには、何年もの修行が必要なんです。
私たちは、この伝統的な技術を守りながら、毎日お客様に最高の炭火焼き鮎をお届けしています。だからこそ、「頭から尻尾まで食べられる」完璧な焼き上がりを実現できるんです。
🏔️ 根尾川と「やな」が守る伝統と環境
清流が証明する鮎の品質
鮎は「清流の女王」と呼ばれるだけあって、綺麗な水がなければ育たない魚です。つまり、鮎が元気に泳いでいる川は、それだけで水質が保たれている証拠なんですね。
私たちの和亭がある根尾川は、その清流として知られています。岐阜の山々から流れ出る清らかな水は、地形と水源の恵みによって守られてきました。この特別な環境こそが、美味しい鮎を育て、岐阜の鮎文化を支えているんです。
根尾川の鮎を食べるということは、ただ美味しい魚を味わうだけでなく、この地域の自然、歴史、文化に触れることでもあります。「岐阜の鮎」というブランドは、長い年月をかけて築き上げられてきた、地域の宝なんです。
伝統漁法「やな」の知恵
「やな」という漁法をご存知でしょうか?これは、**竹だけでできる”天然の魚取り機”**とも呼ばれる、日本古来の伝統的な仕組みです。
川の流れに斜めに竹を組んで設置し、遡上したり降下したりする魚を捕獲します。魚の習性を巧みに利用した、先人たちの知恵の結晶なんですね。特に鮎のように、季節によって川を上下する習性を持つ魚を獲るのに適しています。
この「やな」があるからこそ、私たちは毎日安定して新鮮な鮎をお客様に提供できます。伝統的な漁法を守りながら、現代にその美味しさを伝えていく。これも、私たち和亭の大切な使命だと考えています。
🎨 「鮎だけじゃない!」和亭が贈る豊かな時間
さて、ここからが本題です。私たちがよく言う**「鮎だけじゃない!」というフレーズ。これは「魚の種類が色々ある」という意味ではなく、「鮎を中心に、もっと豊かな体験をお届けしたい」**という私たちの想いなんです。
五感で楽しむ総合体験
和亭は、ただ食事をする場所ではありません。**「食べて、学んで、遊べる」**総合的な体験の場として、皆さまをお迎えしています。
まず、炭火焼き体験。目の前で鮎が焼かれていく様子を見ながら、香ばしい香りを楽しむ。焼き上がりを待つワクワク感も、料理の一部です。「自分で焼いてみたい!」というお客様には、炭火焼き体験もご提供しています。自分で焼いた鮎の美味しさは、また格別ですよ。
そして、夏の風物詩として欠かせないのが川遊びです。清流根尾川の冷たくて気持ちいい水に足を浸したり、お子様が水遊びを楽しんだり。都会では味わえない、自然との触れ合いの時間です。
川沿いの散策コースを歩けば、季節ごとに変わる景色を楽しめます。新緑の春、緑濃い夏、紅葉の秋。根尾川の四季は、訪れるたびに違う表情を見せてくれるんです。
地域の文化と歴史に触れる
根尾川には、古くから神話や伝承が伝わっています。水と共に生きてきた人々の暮らし、その知恵や文化。これらを知ることで、鮎料理もより一層味わい深くなります。
地元のお祭りやイベントの時期に合わせてお越しいただくのもおすすめです。地域の文化を体験しながら、旬の鮎を味わう。これ以上の贅沢はないでしょう。
また、私たちは鮎について、そして根尾川の自然について、お客様に色々とお話しするのが大好きです。「へえ、知らなかった!」という発見が、旅の思い出をより豊かにしてくれると信じています。
🍴 一つの食材を味わい尽くす楽しみ
「鮎だけって、飽きないの?」と思われるかもしれません。でも、実は鮎の調理法は驚くほど多様なんです。
調理法で変わる鮎の表情
和亭では、様々な調理法で鮎をお楽しみいただけます。
塩焼きは、鮎の素材の味をダイレクトに感じられる、最もシンプルで最も奥深い調理法です。塩加減、焼き加減、これだけで味が大きく変わります。
甘露煮は、鮎を保存するための昔ながらの知恵から生まれた調理法。じっくり煮込むことで、骨まで柔らかく食べられます。ご飯のお供に最高ですよ。
他にも、天ぷら、フライ、お造り(時期によります)など、鮎の魅力を様々な角度から味わえるメニューをご用意しています。同じ鮎でも、調理法が変われば全く別の料理に。この食べ比べも、通な楽しみ方です。
頭から尻尾まで、無駄なく味わう
鮎の素晴らしいところは、**「頭から尻尾まで食べられる」**こと。これ、実は凄いことなんです。
頭も骨も、カリッと焼けばそのまま食べられます。カルシウムたっぷりで、とても香ばしい。「魚の骨が苦手」という方でも、和亭の鮎なら大丈夫。炭火でしっかり焼いているから、骨までパリパリです。
そして、通のお客様に人気なのが**「鮎の骨酒」**。焼いた鮎の骨を熱燗に入れると、鮎の香りが移った上品なお酒が楽しめます。昔ながらの飲み方ですが、一度試したら病みつきになりますよ。
食事の最後には**「鮎雑炊」**をどうぞ。実は、この雑炊には胃にやさしい理由があるんです。鮎の旨味が溶け込んだお出汁で炊いたお粥は、お腹に優しく、満腹感も与えてくれる。昔の人の知恵が詰まった、完璧な締めの一品です。
👥 お客様の声が教えてくれること
「鮎が苦手だった」お客様の変化
私たちが何より嬉しいのは、**「鮎が苦手だったのに、ここでは完食しました!」**というお客様の声です。
「川魚って臭いイメージがあって…」「小骨が多くて食べにくいから避けてた」そんな声をよく聞きます。でも、和亭の鮎を食べて、そのイメージが変わったとおっしゃるお客様が本当に多いんです。
新鮮な鮎には、嫌な臭みは全くありません。むしろ、爽やかな香りがします。そして、私たちの炭火焼きなら、骨まで美味しく食べられます。
「子供が魚嫌いだったのに、ここの鮎は食べた!」というご家族のお話を聞くと、私たちも本当に嬉しくなります。食の好き嫌いを超えて、「美味しい」と感じていただける。これこそが、プロとしての最高の喜びです。
大切な人と過ごす特別な時間
和亭は、色々なシーンでご利用いただいています。
ご家族の記念日、お友達同士の集まり、会社の慰労会、同窓会。大切な人と過ごす特別な時間に、私たちの鮎料理を選んでいただけること。これ以上の光栄はありません。
「毎年夏になると、必ず来るんです」というリピーターのお客様も多くいらっしゃいます。夏の恒例行事として、和亭での鮎料理を楽しみにしてくださる。こんなに嬉しいことはありません。
お客様の笑顔が、私たちの活力です。「また来年も来ますね」という言葉が、次の年も頑張ろうという原動力になっています。
🗓️ 品質を守るための営業スタイル
旬にこだわる季節限定営業
和亭は、年中営業しているわけではありません。最高の鮎が獲れる時期に限定して営業しています。
これは、品質を最優先に考えているからです。「いつでも営業していれば、もっとお客様に来ていただけるのでは?」と思われるかもしれません。でも、私たちは「最高の状態の鮎」をお届けすることを何より大切にしています。
旬を外れた鮎は、やはり味が落ちます。そんな鮎を、私たちはお客様に出したくないんです。だからこそ、季節限定。この想いが、お客様からの信頼につながっていると信じています。
2025年度の営業は終了いたしました。2026年度の営業は7月1日からを予定しております。また来年の夏、皆さまのお越しをお待ちしております。
お客様に寄り添うサービス
営業期間は限定していますが、サービスには妥協しません。
団体様のご予約なら、営業時間外でも可能な限り対応させていただきます。送迎バスもご用意できますので、お気軽にご相談ください。
広い駐車場もございますので、お車でのお越しも安心です。最近では、PayPayなどのキャッシュレス決済にも対応しています。伝統を守りながらも、現代のお客様のニーズにもしっかり応えていきたい。そんな想いで、日々進化を続けています。
🌟 おわりに:一つを極める、という選択
長々とお話ししてきましたが、私たちが伝えたかったのは、**「鮎に特化することで、より深く豊かな体験を提供できる」**ということです。
色々な魚を扱うのではなく、鮎という一つの食材を徹底的に極める。その香り、味、旬の変化、調理法、食べ方。すべてを知り尽くし、最高の状態でお客様にお届けする。
これが、私たち和亭のスタイルです。
「やなで捕れる魚は鮎だけじゃない」という考え方もあるでしょう。でも、私たちは「提供する価値は鮎料理だけじゃない」という形で、皆さまに豊かな時間をお届けしたいと思っています。
清流根尾川の自然、伝統的なやなの文化、そして魚屋30年の目利きの技術。これらすべてが組み合わさって、和亭ならではの体験が生まれます。
まるで、一つの芸術作品を磨き上げる職人のように。私たちは、鮎という素材に真摯に向き合い、その魅力を最大限に引き出すことに、すべてを注いでいます。
次の夏、ぜひ和亭にいらしてください。清流の音を聞きながら、炭火で焼かれる鮎の香りを楽しみながら、ゆっくりとした時間をお過ごしください。
岐阜県揖斐川町、根尾川のほとりで、皆さまのお越しを心よりお待ちしております。 🐟✨
また来年、根尾川のほとりでお会いしましょう🌊✨

🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応
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