🐟魚屋歴30年のプロが解説！鮎の成長段階と「旬」の味の変化を知る～上長瀬やな 和亭ブログ2025🍃

こんにちは！岐阜県揖斐川町・根尾川の清流のほとりにある「上長瀬やな 和亭（なごみてい）」です😊

2025年度も、たくさんのお客様にご来店いただき、本当にありがとうございました。根尾川の美しい清流と、炭火で焼き上げた極上の鮎料理を通じて、皆様の笑顔に出会えたことが私たちの何よりの喜びです。

今回のブログでは、魚屋一筋30年の経験を持つ私が、鮎の成長段階と味わいの変化について徹底的に解説いたします。鮎は「旬」によって驚くほど味が変わる魚なんですよ！初めて鮎を召し上がる方にも、毎年お越しくださる常連の方にも、新しい発見があるはずです。

それでは、鮎の奥深い世界へご案内しましょう！

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🌱鮎は「一年魚」～儚くも美しい命のサイクル

皆さんは、鮎が「一年魚」と呼ばれていることをご存知でしょうか？

鮎は生まれてから約一年で一生を終える、とても儚い命を持つ魚です。この短い一生の中で、鮎は驚くほどの変化を遂げます。春に川で生まれた稚鮎（ちあゆ）は、体長わずか3cmほどの小さな姿。生まれてすぐに川の流れに乗って海へと下り、そこで栄養豊富な海水で育ちます。

この稚鮎の時期は本当に可愛らしく、透き通るような体をしています。和亭でも、水温が上がり始める早春には、元気よく泳ぐ稚鮎の姿を見ることができるんですよ。

【稚鮎（ちあゆ）とは】
生まれてから間もない、体長3cm程度の小さな鮎のこと。透明感のある体が特徴で、まだ鮎特有の香りは弱い状態です。

毎年春になると、お子様連れのお客様が川を覗き込んで「わぁ、小さい魚がいっぱい泳いでる！」と目を輝かせる光景が見られます。「これが鮎の赤ちゃんなんですよ」とお伝えすると、「こんなに小さいのに、これから大きくなるんだね」と感動されるお客様も多いんです。

海で冬を過ごした鮎は、春になると再び川へ遡上（そじょう）してきます。この時、体長は10〜15cmほどに成長しています。川を上る力強い姿は、まさに生命力の象徴。根尾川の清流を遡る鮎の群れは、この地域の春の風物詩となっています。

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🌊初夏の「若鮎」が持つみずみずしさと上品な香り

春から初夏にかけて川を遡上してきた鮎は、「若鮎（わかあゆ）」と呼ばれます。

この時期の鮎の特徴は、何と言ってもそのみずみずしさ！身がきめ細かく、すっきりとした苦みと清涼感があります。脂はまだ控えめですが、その分、鮎本来の繊細な味わいを楽しめる時期なんです。

【若鮎（わかあゆ）とは】
春から初夏にかけて川で見られる、体長10〜15cm程度の若い鮎。身が柔らかく、上品な香りとすっきりした味わいが特徴です。

和亭の初夏コースでは、この若鮎ならではの爽やかさを最大限に引き出す調理法でご提供しています。炭火でじっくり焼き上げると、皮はパリッと、身はふんわり。口に入れた瞬間、川の清流を思わせる香りが広がります。

ある常連のお客様が、こんな風におっしゃっていました。「この時期の鮎は、鮎だけじゃなくて、根尾川の空気ごと食べている気がするんですよね」と。本当にその通りだと思います。若鮎には、春から初夏にかけての根尾川の自然そのものが凝縮されているんです。

初めて鮎を召し上がるお客様には、まずこの若鮎の時期をおすすめしています。クセが少なく、鮎の美味しさの入り口として最適だからです。「思っていたより食べやすい！」「こんなに上品な味なんですね」という声をよくいただきます。

若鮎の時期は短く、6月初旬から中旬くらいまで。この貴重な時期を逃さず、ぜひ和亭でお楽しみください。

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🔥夏本番！「旬」真っ只中の鮎が最高に美味しい理由

6月下旬から8月上旬にかけて、鮎は最も美味しい「旬」の時期を迎えます。

この時期の鮎は、体長20cm前後まで成長し、川底の石に付いた藻やコケをたっぷり食べて育っています。根尾川の清流で育った鮎は、香りも身の締まりも格別です。魚屋として30年、数え切れないほどの鮎を見てきましたが、この時期の鮎の美しさと香りの強さには、今でも毎年感動させられます。

鮎は別名「香魚（こうぎょ）」と呼ばれます。これは、鮎が独特の爽やかな香りを持つことに由来する名前です。

【香魚（こうぎょ）とは】
鮎の別名。スイカやキュウリのような爽やかな香りを持つことから名付けられました。この香りは、鮎が食べる川底のコケや藻に含まれる成分によるものです。

夏の鮎の香りは本当に素晴らしいものです。炭火で焼いている時から、厨房に広がる香りに思わず深呼吸してしまいます。お客様の中には「このまま香りだけでご飯が食べられそう」とおっしゃる方もいらっしゃるほど。

先日、初めて鮎を召し上がるという若いご夫婦がいらっしゃいました。炭火焼きをお出しすると、奥様が「これ、スイカみたいな香りがします！不思議！」と驚かれていたんです。そうなんです、鮎の香りを「スイカみたい」と表現される方は本当に多いんですよ。

この香りの正体は、鮎が食べる川底のコケや藻に含まれる成分。根尾川は水が非常に綺麗なので、コケや藻の質も良く、それが鮎の香りの強さに直結しているんです。他の川の鮎と比べても、根尾川の鮎の香りの強さは格別だと、多くのお客様からご評価いただいています。

夏の鮎は、香りだけでなく、身の締まりも最高。適度な脂がのり、食感もしっかりしています。頭から丸ごとかぶりつく豪快な食べ方が、この時期の鮎には一番合っています。骨までパリパリと食べられるので、カルシウムもたっぷり摂れますよ。

和亭では、この時期の鮎を炭火焼きでお出しするのはもちろん、鮎の甘露煮、鮎の天ぷら、鮎ご飯など、様々な調理法でご提供しています。どの料理も、夏の鮎ならではの香りと味わいを存分にお楽しみいただけます。

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🍂秋に味わえる「落ち鮎」の濃厚な美味しさと深い味わい

9月中旬を過ぎると、鮎は産卵のために川を下り始めます。この時期の鮎を「落ち鮎（おちあゆ）」と呼びます。

落ち鮎の魅力は、何と言ってもその濃厚さ！産卵を控えた鮎は、たっぷりと脂を蓄えており、身がふっくらと丸みを帯びています。メスには卵、オスには白子が詰まっていて、これがまた絶品なんです。

【落ち鮎（おちあゆ）とは】
秋になり、産卵のために川を下る鮎のこと。脂がのって身がふっくらし、卵や白子の味わいも楽しめます。夏の清涼感とは異なる、濃厚でコクのある味わいが特徴です。

夏の鮎が「爽やか」だとすれば、秋の落ち鮎は「濃厚」。全く異なる美味しさがあるんです。和亭では、この時期限定の「落ち鮎コース」をご用意しており、毎年楽しみにしてくださるお客様がたくさんいらっしゃいます。

昨年お越しくださったお客様の中に、東京から毎年秋になると必ず来店されるという方がいらっしゃいました。「落ち鮎のこの濃い味わいが忘れられなくて、一年間ずっと楽しみにしてるんです」とおっしゃっていました。そのお客様は、特に鮎雑炊がお気に入りで、「卵のプチプチ感と、鮎の出汁が染み込んだご飯が最高すぎる」と、毎年同じセリフを嬉しそうに話してくださいます。

落ち鮎の卵は、口の中でプチプチとはじける食感が楽しく、白子はクリーミーでまろやか。どちらも鮎の旨みが凝縮されていて、日本酒との相性も抜群です。和亭では、落ち鮎を使った骨酒（こつざけ）もご提供しています。しっかり焼いた香ばしい鮎の香りと、温かい日本酒の組み合わせは、秋の夜長にぴったりの一品です。

落ち鮎の時期は10月いっぱいまで。根尾川に秋の気配が漂い始める頃、ぜひ濃厚な落ち鮎の味わいを堪能しにいらしてください。

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👀鮎の成長段階による見た目と味の違い一覧

ここで、鮎の成長段階ごとの特徴を分かりやすくまとめてみましょう。

【稚鮎】

• 体長：約3cm
• 時期：春（2〜3月頃）
• 特徴：小型で透明感がある。身は柔らかくあっさり。まだ香りは弱い。
• 味わい：淡白で繊細な味

【若鮎】

• 体長：10〜15cm
• 時期：春〜初夏（5〜6月頃）
• 特徴：すっきりした苦み。上品な香り。身がきめ細かい。
• 味わい：清涼感があり、みずみずしい

【成魚（夏の鮎）】

• 体長：20cm前後
• 時期：夏（6月下旬〜8月上旬）
• 特徴：香り・脂ともに最高。身が締まっている。
• 味わい：香魚らしい強い香りと、バランスの取れた味わい

【落ち鮎】

• 体長：20cm以上
• 時期：秋（9月中旬〜10月）
• 特徴：体が丸く、卵や白子がたっぷり。脂のりが抜群。
• 味わい：濃厚でコクがある。卵や白子のプチプチ感も楽しめる

和亭では、鮎の成長段階に合わせて最適な調理法を選んでいます。若鮎は塩焼きでシンプルに、夏の鮎は炭火焼きで香りを引き立て、落ち鮎は雑炊や甘露煮でその濃厚さを存分に味わっていただく。30年の経験を活かして、それぞれの鮎の魅力を最大限に引き出しています。

お客様からよく聞かれるのが「どの時期の鮎が一番美味しいんですか？」という質問です。正直にお答えすると、「どの時期も美味しいんです！」ということになります。それぞれの時期に、それぞれの美味しさがある。だからこそ、季節を変えて何度も来ていただきたいんです。

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🐟季節ごとの和亭コース料理のこだわり

和亭では、その時期いちばん美味しい鮎を堪能していただけるよう、季節ごとにコース内容を変えています。

【春〜初夏：若鮎コース】
みずみずしい若鮎を中心に、春の山菜と組み合わせたコースです。鮎の塩焼き、鮎の天ぷら、若鮎のお刺身（活き鮎のみ）など、シンプルな調理法で若鮎の繊細な味わいを引き立てます。デザートには季節のフルーツをご用意。

【夏本番：香り高い鮎の炭火焼フルコース】
夏の鮎を存分に楽しんでいただく、和亭で最も人気のコースです。炭火焼きはもちろん、鮎ご飯、鮎の甘露煮、鮎の一夜干し、鮎の南蛮漬けなど、バリエーション豊かな鮎料理が並びます。夏野菜との相性も抜群で、根尾川の夏を五感で感じていただけるコースです。

【秋：落ち鮎の濃厚コース＋鮎雑炊】
脂がのった落ち鮎を贅沢に味わうコースです。特におすすめなのが、コースの最後に出てくる鮎雑炊。落ち鮎の卵のプチプチ感と、鮎の出汁がたっぷり染み込んだご飯は、お腹いっぱいでも別腹で食べられてしまう美味しさです。秋の根尾川の景色を眺めながら、ゆっくりとお楽しみください。

あるご家族のお客様から、こんな嬉しいお言葉をいただきました。「季節によって違う鮎の味を楽しめるなんて、本当に贅沢ですね。毎年、春夏秋と3回来るのが家族の楽しみになっています」と。こういったお声を聞くと、私たちも本当に嬉しくなります。

コース料理は完全予約制ですので、事前にお電話またはウェブサイトからご予約をお願いいたします。お一人様からでも対応可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

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✨魚屋歴30年のプロが教える美味しい鮎の選び方

「お持ち帰りで鮎を買いたいんだけど、どう選べばいいの？」というご質問をよくいただきます。魚屋として30年培ってきた「目利き」のコツを、皆さんにもお伝えしましょう。

【美味しい鮎を見分けるポイント】

1. 目が澄んでいるものを選ぶ
   鮮度の良い鮎は、目がクリアで透き通っています。濁っていたり、白く濁っているものは鮮度が落ちている証拠です。
2. ひれがピンと立って元気
   新鮮な鮎は、ひれがしっかりと張っていて、ピンと立っています。だらんとしているものは避けましょう。
3. 体に傷や変色がない
   鮎の体表面をよく見て、傷や変色がないかチェックします。特に腹部が黒ずんでいるものは内臓が傷んでいる可能性があります。
4. 香りをかいでみる
   これが一番大事！新鮮な鮎は、あの独特のスイカのような爽やかな香りがします。逆に、生臭い匂いがするものは鮮度が落ちています。恥ずかしがらずに、しっかり香りを確認してください。
5. 身に張りがある
   軽く触ってみて（もちろんお店の人に断ってから）、身に弾力があるものを選びましょう。ふにゃふにゃしているものは鮮度が落ちています。

天然ものと養殖ものの見分け方についてもよく聞かれます。天然ものは、ひれの形がしっかりしていて、体つきも引き締まっています。養殖ものは、ひれが少し丸みを帯びていることが多く、体型もやや丸っこい印象です。ただし、最近の養殖技術は非常に進歩しており、味も天然ものに引けを取りません。

お持ち帰りの鮎を美味しく召し上がる方法もお教えします。まず、買ってきたらすぐに内臓を取り除くこと。これだけで保存期間がぐっと延びます。焼く前には必ず塩を振って、30分ほど置いてから焼くと、身が締まって美味しくなります。

和亭の販売コーナーでは、その日に獲れた新鮮な鮎を販売しています。分からないことがあれば、スタッフが丁寧にアドバイスいたしますので、何でもお気軽にご質問ください。

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🎣「やな」の伝統とやな体験の魅力

和亭の名前にもある「やな」ですが、これは竹や木で作った伝統的な仕掛けのことです。

「やな」は、川の流れを利用して鮎を捕える日本古来の漁法。V字型に組んだ竹の簀の子の上を鮎が通ると、自然と中央に集まってくる仕組みになっています。鮎を傷つけることなく、効率よく捕えることができる、先人の知恵が詰まった漁法なんです。

【やな漁とは】
竹や木で作った簀の子を川に設置し、川の流れを利用して鮎を捕える伝統的な漁法。鮎を傷つけず、環境にも優しい持続可能な漁法として、今も受け継がれています。

和亭では、このやな漁を実際に体験していただくことができます。特にお子様連れのご家族に大人気で、夏休みシーズンには多くのご家族で賑わいます。

昨年の夏、小学生の団体のお客様が来られた時のことです。最初は恐る恐る川に入っていた子供たちも、すぐに慣れて、裸足で川に入って鮎を追い回し始めました。「つかまえた！」「逃げられた！」と大騒ぎしながら、汗だくになって遊ぶ姿は、まさに日本の夏の風景そのもの。引率の先生も「これが本当の自然体験ですね」と感動されていました。

やな体験では、自分で捕った鮎をその場で塩焼きにして食べることもできます。自分で捕った鮎の味は格別！「命をいただく」ということの意味を、子供たちが自然と学べる貴重な体験です。

やな場では、鮎だけでなく、川エビや小魚なども見ることができます。清流に生きる様々な生き物たちを間近で観察できるのも、やな体験の魅力の一つです。根尾川の自然の豊かさを、五感で感じていただけます。

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🌊根尾川の清流が育む極上の鮎

「和亭の鮎は、どうしてこんなに美味しいんですか？」

これもよく聞かれる質問です。答えは簡単。根尾川という最高の環境があるからです。

根尾川は、岐阜県の秘境とも言える美しい清流。日本有数の水質の良さを誇ります。環境省の水質調査でも、常に上位にランクインする清らかな川なんです。

鮎は川底の石に付着したコケを主食としています。このコケの質が、鮎の味を決めると言っても過言ではありません。根尾川のコケは、清らかな水と豊富な日光によって育まれた、香り高く栄養豊富なコケ。これを食べて育った鮎は、あの独特の香りと、身の締まった食感を持つようになるんです。

魚屋として全国各地の鮎を扱ってきましたが、根尾川の鮎の「香り」と「身の締まり」は本当に別格です。他の川の鮎と食べ比べていただければ、その違いは一目瞭然。いや、一口瞭然ですね。

根尾川の特徴をもう少し詳しく説明しましょう。

【根尾川の環境の特徴】

• 冷たく清らかな水
  山からの湧き水が豊富で、夏でも水温が低く保たれています。この冷たい水が、鮎の筋肉を引き締め、適度な脂ののりを実現します。
• 豊富なミネラル
  根尾川の水は、山の岩石から溶け出したミネラルが豊富。これがコケの栄養となり、結果的に鮎の味に深みを与えます。
• 適度な流れ
  速すぎず遅すぎない、ちょうど良い流れ。この流れの中で育った鮎は、身がしっかりと締まります。
• 日照条件
  根尾川は開けた場所を流れているため、日光が川底まで届きます。これがコケの成長を促し、良質な鮎の餌となります。

秋になると、根尾川周辺の山々が紅葉に彩られ、その景色も見事です。美しい自然に囲まれた環境で育った鮎だからこそ、あの極上の味わいが生まれるんです。

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🍴鮎料理を支える炭火焼きの技術

和亭の鮎料理の中で、最も基本となるのが「炭火焼き」です。

現代では様々な調理器具がありますが、鮎の炭火焼きに勝るものはありません。遠赤外線でじっくりと火を通すことで、皮はパリッと、身はふっくらと仕上がります。そして何より、炭の香りが鮎の香りと絶妙に調和するんです。

炭火焼きは、一見シンプルに見えて、実は非常に奥が深い調理法です。

【炭火焼きのポイント】

1. 炭の選び方
   和亭では、備長炭を使用しています。備長炭は火持ちが良く、高温で安定した火力を保てます。
2. 火加減の調整
   鮎の大きさや季節によって、最適な火加減は変わります。若鮎は弱めの火でじっくり、夏の成魚は強めの火でサッと、落ち鮎は中火でゆっくりと。
3. 焼き音を聞く
   ベテランの職人は、焼き音で焼き加減を判断します。「ジュウジュウ」という音から「パチパチ」という音に変わった瞬間が、ベストなタイミング。
4. 塩の振り方
   鮎に塩を振る時も、均一に、でも振りすぎないように。特にひれには多めに塩を振って、焦げ目をつけます。

和亭のベテランスタッフは、焼き場の前に立って、一匹一匹丁寧に焼き上げます。その集中した姿勢と、熟練の技術を見るだけでも価値があると、お客様からよく言われます。

先日、厨房見学をされたお客様が「職人さんの真剣な表情と、炭火の前での所作が美しい」と感動されていました。30年間、毎日鮎と向き合ってきた技術が、一匹の鮎を最高の状態でお客様にお届けする。それが和亭のこだわりです。

炭火で焼いている時の香りも格別です。鮎の香りと炭の香りが混ざり合って、店内に広がる瞬間、「あぁ、今年も鮎の季節が来たな」と実感します。この香りを嗅ぐために、わざわざ遠方から来てくださるお客様もいらっしゃるほどです。

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💝常連のお客様から寄せられた鮎グルメ体験エピソード

和亭には、全国各地から鮎好きの方々が集まってくださいます。ここでは、実際にお客様からいただいた嬉しいエピソードをいくつかご紹介します。

【エピソード1：家族の夏休みの思い出】

名古屋からお越しのご家族のお話です。「毎年夏休みには必ず和亭に来るのが、我が家の恒例行事になっています。去年は小学3年生の息子と5歳の娘を連れてやな体験をしました。最初は川に入るのを怖がっていた娘も、お兄ちゃんが楽しそうに鮎を追いかける姿を見て、勇気を出して川へ。結局、一番はしゃいでいたのは娘でした（笑）。その日の夜、宿で娘が『今日が夏休みで一番楽しかった！来年も絶対行く！』と言ってくれて、親としても本当に嬉しかったです」

こういった家族の絆が深まる瞬間に立ち会えることが、私たちスタッフの何よりの喜びです。

【エピソード2：骨酒との出会い】

大阪から毎年秋に来てくださる60代の男性のお客様。「若い頃は鮎なんて興味がなかったんです。でも、5年前に友人に誘われて和亭を訪れたのがきっかけで、すっかり鮎の虜になりました。特に落ち鮎の骨酒は最高！しっかり焼いた香ばしい鮎の香りと、温かい日本酒の相性が抜群で、秋の夜長にぴったりです。今では毎年、秋の楽しみとして欠かせない存在になっています」

骨酒は、焼いた鮎をそのまま熱燗に入れる、伝統的な飲み方。鮎の旨みが日本酒に溶け出して、何とも言えない味わいになります。

【エピソード3：三世代で楽しむ鮎料理】

東京からお越しのご家族。おじいちゃん、お父さん、お孫さんの三世代で来店されました。「父が若い頃、岐阜に出張で来た時に和亭で鮎を食べて感動したそうで、それ以来のファンなんです。今回は80歳になる父の誕生日祝いで、三世代揃って訪れました。孫は初めての鮎でしたが、『おいしい！』と言って頭から丸かじり。父も孫の喜ぶ姿を見て、目を細めていました。家族の歴史に和亭の鮎が刻まれているんだなと実感しました」

三世代に渡って愛していただけることほど、嬉しいことはありません。

【エピソード4：初めての鮎体験】

20代のカップルのお客様。「彼女が『鮎を食べてみたい』と言うので、ネットで調べて和亭を見つけました。正直、僕は魚の内臓とか苦手で…。でもスタッフさんが『鮎の内臓は苦くないんですよ。むしろ香りの素なんです』と教えてくれて、勇気を出して食べてみたら、本当に美味しくてびっくり！今では彼女より僕の方が鮎好きになってしまいました（笑）」

鮎初心者の方にも安心してお召し上がりいただけるよう、スタッフが丁寧にサポートいたします。

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🌸根尾川の四季と鮎の暮らし

根尾川の四季は、鮎の暮らしそのものと密接に結びついています。

【春：新しい命の誕生と川への旅立ち】

春、雪解け水が根尾川に流れ込む頃、鮎の稚魚が生まれます。桜が咲く頃には、小さな稚鮎たちが川の流れに乗って海へと向かいます。和亭の周辺も、春の息吹に包まれ、山々には新緑が芽吹き始めます。この時期の根尾川は、生命の誕生を祝福するかのように、キラキラと輝いています。

【初夏：若鮎の遡上と青葉の季節】

5月から6月にかけて、海で育った若鮎が再び根尾川へ帰ってきます。力強く川を遡る姿は、まさに生命力の象徴。周辺の山々は鮮やかな緑に覆われ、川のせせらぎと鳥のさえずりが心地よい季節です。和亭の席からは、この美しい景色を眺めながらお食事を楽しんでいただけます。

【夏：鮎の最盛期と活気あふれる川】

7月から8月にかけて、根尾川は最も賑やかな季節を迎えます。成長した鮎たちが川底のコケを食べながら元気に泳ぎ、やな場では多くのお客様が鮎料理と川遊びを楽しまれます。真夏の太陽の下、冷たい川の水と美味しい鮎、そして家族や友人との笑顔。和亭の夏は、日本の原風景そのものです。

【秋：産卵の季節と落ち鮎の美味しさ】

9月になると、根尾川周辺の山々が少しずつ色づき始めます。鮎たちは産卵のために川を下り、その姿は生命のサイクルの美しさを感じさせます。落ち鮎の濃厚な味わいと、秋の紅葉が織りなす景色。和亭の秋は、しっとりとした大人の時間が流れます。

四季折々の根尾川の表情を楽しみながら、その季節ならではの鮎の味わいを堪能する。これこそが、和亭での贅沢な時間の過ごし方です。

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🎊2026年度のご案内とスタッフからのメッセージ

2025年度も、本当にたくさんのお客様にお越しいただき、ありがとうございました。

コロナ禍を経て、改めて「自然の中で過ごす時間の大切さ」「家族や友人と共に食事を楽しむ喜び」を実感した年でした。お客様の笑顔と「美味しかった！」「また来ます！」という言葉が、私たちスタッフの何よりの励みです。

【2026年度の営業予定】

• オープン日：2026年7月1日（予定）
• 営業期間：7月1日～10月31日
• 営業時間：11:00～20:00（ラストオーダー19:00）
• 定休日：期間中は原則無休

来年も、根尾川の清流と極上の鮎料理で、皆様をおもてなしいたします。

【ご予約・お問い合わせ】

コース料理は完全予約制となっております。特に週末や夏休みシーズンは混雑が予想されますので、お早めのご予約をおすすめいたします。

• お電話でのご予約：営業時間内にお気軽にお電話ください
• ウェブサイトからのご予約：24時間受付中
• やな体験のご予約：団体様の場合は事前予約が必要です

【スタッフ一同からのメッセージ】

魚屋として30年、この仕事に携わってきて、改めて感じることがあります。それは、「鮎は単なる食材ではなく、日本の文化そのものである」ということです。

清流で育つ鮎、伝統的なやな漁、炭火でじっくり焼き上げる調理法、家族や友人と囲む食卓。これらすべてが、日本の美しい文化を形作っています。

和亭は、この文化を次の世代に伝えていく場所でありたいと思っています。お子様が初めて鮎を食べた時の驚きの表情、おじいちゃんとお孫さんが一緒に川で遊ぶ姿、ご夫婦がゆっくりと秋の景色を眺めながら落ち鮎を味わう時間。

そんな一つ一つの瞬間が、和亭という場所で生まれることを、私たちは心から誇りに思っています。

2026年も、根尾川の清流と美味しい鮎料理、そして心からのおもてなしで、皆様をお待ちしております。初めてのお客様も、常連のお客様も、ぜひ和亭で特別な時間をお過ごしください。

スタッフ一同、皆様のお越しを心よりお待ちしております😊

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まとめ

いかがでしたでしょうか。鮎の成長段階と「旬」の味の変化について、魚屋として30年の経験を込めて解説させていただきました。

鮎は、稚鮎から若鮎、夏の成魚、そして秋の落ち鮎へと、その短い一生の中で驚くほど味わいが変化します。それぞれの時期に、それぞれの美味しさがあり、どの時期も見逃せません。

上長瀬やな 和亭では、根尾川という最高の環境で育った極上の鮎を、炭火焼きをはじめとする様々な調理法でご提供しています。伝統的なやな漁の体験もでき、美しい自然に囲まれた環境で、ゆっくりとお食事を楽しんでいただけます。

初めて鮎を召し上がる方には、まず若鮎の時期がおすすめ。鮎好きの方には、ぜひ季節を変えて何度も訪れていただき、味の変化を楽しんでいただきたいです。そして、秋の落ち鮎の濃厚な味わいは、一度食べたら忘れられない美味しさです。

2026年度は7月1日のオープンを予定しております。来年も、極上の鮎体験を皆様にお届けできるよう、スタッフ一同準備を進めてまいります。

ご予約やご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。根尾川の清流と美味しい鮎料理、そして心からのおもてなしで、皆様のお越しをお待ちしております。

上長瀬やな 和亭で、忘れられない鮎体験を😊

 

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🍃**上長瀬やな 和亭（なごみてい）**🍃

岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。

📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ：0585-55-2630
🕒 営業時間： 11:00～ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応

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