やな漁は、日本では少なくとも平安時代には行われていたとされ、文献上は「古事記」や「日本書紀」にも簗(やな)に関する記述が見られることから、約1300年以上の歴史があると考えられています。
根尾川流域でも平安期からの伝統的な漁法として受け継がれ、この地域では100年以上前から生活とともにあった川漁文化です。
🐟 やな漁ってそもそも何?
やな漁は、川の流れを利用して魚を「待ち受けて」捕まえる、日本古来の伝統漁法です。 川の中に竹や木で格子状の仕掛け(簗=やな)を組み、下ってくる鮎などの川魚を、自然の流れのまま受け止めるのが特徴です。
- 「簗(やな)」 は、川の中に作る”漁具・漁場”そのものを指します
- 「やな漁」 は、その簗を使って魚を獲る一連の漁法のことです
現代のように機械で一気にすくい上げるのではなく、鮎が自分で流れに乗って簗へと下ってくるのを、川と同じリズムで待つスタイルです。
だからこそ、川の水量や流れ、石の並びまで読み切る「川を知る力」が必要であり、地域ごとの工夫や知恵がぎゅっと詰まっています。
📜 文献から見る「やな漁」のはじまり
やな漁が「いつから始まったのか?」という問いに、はっきりした元年があるわけではありませんが、日本最古級の文献にすでに簗の存在が記されています。
- 「古事記」(712年頃成立)
- 「日本書紀」(8世紀初頭成立)
これらに、川に簗を設けて魚を捕る様子が記述されており、当時すでに同様の構造・発想の漁法が存在していたと考えられています。 このことから、やな漁の歴史は少なくとも1300年以上前にさかのぼると言われています。
また、各地の伝承や史料を見ると、室町時代には地域の重要な生業として簗漁が行われていた記録も残っています。 江戸時代になると、川魚の流通が活発になり、鮎をはじめとした川魚文化とともに、やな漁も「地域を支える産業」として確立していきました。
⛰️🌊 根尾川とやな漁の歴史
岐阜県揖斐川町を流れる根尾川は、古くから鮎漁の名所として知られ、「清流」と呼ばれるにふさわしい水質と流れを保ってきました。 この根尾川でも、やな漁は平安時代から続く歴史ある漁法として受け継がれてきたとされています。
- 根尾川のやなは「平安時代から続く伝統的な漁法」として紹介されています
- 当店がある地域一帯では、「根尾川のやな漁は、この地で100年以上の歴史がある」とも語り継がれています
昔の人々は、
- 山から木を伐り出し
- 竹を丁寧に割って編み込み
- 川の流れを何度も確かめながら簗を組む
という作業を、毎年のように繰り返してきました。
根尾川沿いの暮らしにとって、やな漁は単なる「漁法」ではなく、季節の節目を告げる行事であり、村人が集まる社交の場でもあったのです。
🌿 なぜ「やな」で獲る鮎は美味しいのか?
「やなで獲った鮎は格別」とよく言われますが、これにはちゃんとした理由があります。
やな漁で獲れる鮎は、産卵のために川を下る「落ち鮎」と呼ばれる時期のもの。この時期の鮎は、夏の間に川の苔をたっぷり食べて栄養を蓄え、身がふっくらと充実しています。
網で追い回して獲る漁法と違い、やな漁では鮎が自然の流れに乗って簗に下りてきます。魚にストレスがかかりにくいため、身が締まりすぎず、ほどよい柔らかさを保ったまま。これが「やな鮎」ならではの上品な味わいにつながるのです。
当店では、この簗に揚がったばかりの鮎を、お客様の目の前で調理してお出ししています。鮮度が命の川魚だからこそ、「獲れたて」をそのまま味わえるのは、やな場ならではの贅沢です。
🍽️ 当店おすすめの鮎の楽しみ方
鮎料理といえば「塩焼き」が定番ですが、実は鮎の魅力はそれだけではありません。
塩焼き 🔥 シンプルだからこそ、鮎本来の香りと味が際立つ王道の食べ方。根尾川の清流で育った鮎は、川苔の爽やかな香り(これを「香魚」と呼ぶ由来でもあります)が特徴です。頭からガブリとかぶりつくのが通の食べ方。骨まで丸ごといただけます。
鮎の刺身 🐟 新鮮な鮎でしか味わえない贅沢な一品。淡白ながらも上品な甘みがあり、コリコリとした食感が楽しめます。やな場だからこそ提供できる、鮮度勝負のメニューです。
鮎の甘露煮 🍯 じっくり時間をかけて炊き上げた甘露煮は、骨までホロホロと柔らか。ご飯のお供にも、お酒のアテにもぴったりです。お土産としても人気があります。
鮎ご飯 🍚 鮎の旨みがご飯一粒一粒に染み込んだ、〆にぴったりの一品。炊きたての香りがたまりません。
当店では、鮎のフルコースもご用意しています。せっかく根尾川まで足を運んでくださったのなら、いろいろな鮎料理を堪能していただきたい。それが私たちの願いです。
📅 やな漁を楽しめる季節は?
「やな漁っていつ頃やっているの?」というご質問をよくいただきます。
やな漁のシーズンは、一般的に8月下旬から10月頃まで。鮎が産卵のために川を下り始める時期に合わせて、簗を設置します。
特におすすめなのは9月〜10月上旬。この時期の鮎は「子持ち鮎」と呼ばれ、お腹に卵を抱えてぷっくりと太っています。卵のプチプチとした食感と、脂の乗った身の組み合わせは、この季節だけの特別な味わいです。
ただし、自然相手の漁ですので、天候や川の状況によって獲れ高は日々変わります。台風や大雨の後は川が増水して簗を上げられないこともありますし、逆に渇水が続くと鮎が下りてこないことも。
「今日はどのくらい揚がってますか?」とお電話でお問い合わせいただければ、その日の状況をお伝えできます。せっかくお越しいただくなら、ベストなタイミングで楽しんでいただきたいですからね。
🌊 根尾川の清流を未来へつなぐために
私たちが日々感じているのは、「川は生きている」ということ。
根尾川は今でも美しい清流を保っていますが、昔と比べると少しずつ環境は変化しています。上流の開発、気候変動による水量の変化、そして川に関わる人が減っていること。これらすべてが、川の生態系や鮎の育ち方に影響を与えています。
だからこそ当店では、ただ鮎を獲って食べるだけでなく、「川を知ってもらうこと」を大切にしています。
やな場に来て、川の音を聞いて、水の冷たさに触れて、鮎が跳ねる姿を見る。その体験を通じて、「日本にはこんなに美しい川がある」「この自然を残していきたい」と感じてもらえたら、こんなに嬉しいことはありません。
1300年以上続いてきたやな漁の文化。それを次の世代にも届けていくために、私たちはこれからも根尾川と向き合い続けます。
皆さまのお越しを、川とともにお待ちしております。🐟✨
⌛🐟 上長瀬やな 和亭と受け継いだ時間
当店「上長瀬やな 和亭(なごみてい)」が大切にしているのは、この根尾川のやな漁の精神と、地域に受け継がれてきた川との向き合い方です。
魚屋一筋30年の店主が、鮎に惚れ込み、この場所でやなと鮎料理のお店を営むようになってからも、「伝統に学びながら、今の時代に合った形で伝えていくこと」を何より意識してきました。
- やな漁という漁法そのものは、千年以上の歴史を持つ日本の伝統 🎋
- 根尾川のやなは、平安期から続くとされる地域の宝 💎
- そして、現在の「上長瀬やな」としての歩みは、まだ”物語の途中”です 📖
川の状態は年ごとに違います。 ある年は雨が多く、上流の工事や大水で一時的に濁りが出て、例年と比べて香りが弱い鮎しか揚がらなかったこともありました。
そのとき店主は「これは根尾川本来の鮎じゃない」と胸を痛め、「どうやって本来の清流の力を取り戻すか」を真剣に考えるきっかけになりました。
こうした経験も含めて、やな漁の歴史は**「川と人が一緒に悩み、工夫し続けてきた歴史」**だと感じています。
当店も、先人たちから受け継いだこの川の物語を、料理とやな体験を通してお客様にお届けしていきます。✨
👨👩👧👦 お子様連れでも安心!やな体験の魅力
「やな漁って子どもでも楽しめますか?」というお声もよくいただきます。
答えは、もちろんです! むしろお子様にこそ体験していただきたいと思っています。
簗の上で鮎がピチピチと跳ねる様子は、大人でも思わず歓声を上げてしまうほど。お子様にとっては、普段スーパーでパック詰めされた魚しか見る機会がない中で、「魚が生きている」「川から届く」ということを肌で感じられる貴重な体験になります。
「自分で捕まえた鮎を食べる」という経験は、食育の観点からもとても意味があること。「命をいただく」ということを、自然と学べる場でもあるのです。
当店では、小さなお子様連れのご家族も多くいらっしゃいます。川辺は足元が滑りやすい場所もありますので、サンダルよりも濡れてもいい運動靴がおすすめ。着替えも一組お持ちいただくと安心です。
夏休みの思い出に、秋の行楽に。三世代でのお出かけ先としても喜ばれています。おじいちゃんおばあちゃんが昔の川遊びの話をしながら、お孫さんと一緒に鮎を眺める——そんな光景を見ると、私たちも温かい気持ちになります。
都会では味わえない、根尾川ならではの体験を。ご家族みんなで楽しんでいただけたら幸いです。😊

🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応
📲 公式LINE・Instagramで最新情報&お得なクーポン配信中!
👉 LINE:https://line.me/R/ti/p/@792nmhws
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