鮎はいつが旬?解禁までの豆知識

鮎の旬はいつ?「清流の女王」が一番おいしくなるタイミング

「鮎の旬っていつ?」と聞かれると、私たち上長瀬やな 和亭としては「川の香りが一番立つ季節です」とお答えしたくなります。岐阜・根尾川ならではの鮎の旬と、解禁までの楽しみ方を、お店目線でたっぷりご紹介します。

一般的に、鮎の旬は初夏から盛夏、そして秋口にかけてとされていますが、実は同じ「旬」といっても、時期によって味わいが少しずつ変わります。

とくに私たちの前を流れる根尾川では、水温や川の流れ、雨の具合によって身の太り方や香りが変わるため、「今年の旬」のピークは、毎年少しずつ表情が違います。

鮎は川底の石についた「コケ」を食べて育つ魚で、このコケがきれいな水と太陽の光でよく育つと、鮎の身に独特の香りと甘みが乗ってきます。

この香りは「スイカのような香り」と表現されることもあるほどで、炭火で焼き上げたときにふわっと立ちのぼる瞬間は、私たちスタッフでも思わず深呼吸したくなるほどです。

鮎の味わいは、時期ごとに大きく分けると次のような変化があります。

  • 初夏(解禁直後〜7月頃):まだ若く、身がやわらかい「若鮎」の時期
  • 盛夏(7〜8月):身が太り、香りと旨みのバランスが良い”ど真ん中”の旬
  • 初秋(9月頃):卵を持ち始めるメス鮎など、コクのある味わいに

「若鮎」が好きな方もいれば、「香りが強い盛夏の鮎が一番」という方、「卵入りの鮎が楽しみ」という方もいて、お客様ごとに「自分の旬」が違うのも鮎の面白さだと感じています。

ある年のこと、お子さま連れのお客様が6月と8月の2回ご来店くださり、「同じ鮎なのに、6月と8月で全然味が違うね」と驚かれていました。6月は「ほろ苦さよりも、さっぱりした風味が好き」、8月は「香りが濃くて”鮎を食べた!”って感じがする」と、それぞれの時期の良さを楽しんでいただけたのが印象に残っています。

季節ごとの味の違いを知っていただけると、「今年はどのタイミングで行こうかな」と計画する楽しみも増えます。もし迷われたら、電話で「今の時期の鮎の様子」をお尋ねいただくのも大歓迎です。

根尾川だからこそ味わえる鮎の魅力と自然の恵み

上長瀬やな 和亭のすぐ目の前を流れる根尾川は、「清流」と呼ぶにふさわしい水質と流れを保ってきた川で、古くから鮎漁の名所として知られています。

揖斐川町の山あいを抜け、谷汲の里を潤しながら流れる根尾川の水は、冷たく澄んでいて、川底の石がはっきり見えるほどの日も少なくありません。

鮎はきれいな水と、川底にごろごろと転がる石がなければ育たない魚です。そのため、根尾川のように水質が良く、流れにメリハリがある川は、鮎にとって理想的な環境といえます。

川底の石に生える「上質なコケ」が豊富な場所では、鮎の身に香りと甘みがしっかりと宿り、一口食べただけで「川の味」がするような一本になります。

私たちのお店は、まさにその根尾川の川べりに建っており、店内からも水面のきらめきや川のせせらぎを感じていただけます。

冷房の効いた店内でゆっくりと鮎料理を味わいながら、窓の外には夏の光を受けてきらめく根尾川、というロケーションは、遠方からお越しのお客様にも「ちょっとした旅気分になる」と喜ばれています。

ある夏の日、県外からお越しのご夫婦が、食事のあとに川沿いを少し散歩されたことがありました。戻ってこられた奥さまが「川の音を聞いているだけで、日ごろの疲れが抜けていくみたい」と話され、鮎料理だけでなく、この根尾川の風景そのものも楽しんでいただけたのだと、とても嬉しく感じました。

根尾川の自然の魅力を、より身近に感じていただくために、上長瀬やな 和亭では次のような楽しみ方もご用意しています。

  • 川のせせらぎを聞きながら味わう炭火焼き鮎
  • お子さまにも人気の「鮎のつかみ取り体験」
  • 食後にゆっくりと楽しむ川辺の散策

自然の音、川風の涼しさ、炭火の香り。五感を通して根尾川を感じていただけることが、私たちの一番の誇りです。

鮎の解禁ってどう決まる?根尾川と解禁日の豆知識

「鮎の解禁=全国一斉に6月頃」というイメージをお持ちの方が多いのですが、実際には都道府県や河川、漁協ごとに解禁日は異なります。

岐阜県内だけを見ても、長良川、郡上エリア、根尾川など、それぞれの川ごとに解禁日やルールが細かく決められています。

解禁日を決めるうえで重要になるのが、鮎の成長具合、川の水温や水量、放流した稚鮎の状態、資源を守るための漁期のバランス、といった要素です。

たとえば、根尾川筋漁業協同組合では、「友釣り」や「蚊釣り」など釣り方ごと、そして川の区間ごとに解禁日を細かく設定しています。

「友釣り」とは、生きた鮎を「オトリ」にして川に泳がせ、縄張り意識の強い鮎が体当たりしてくる習性を利用した伝統的な釣り方です。

一方、「蚊釣り」は餌や仕掛けを使って鮎を釣る方法の総称で、初心者でも比較的挑戦しやすい釣り方として知られています。

令和6年や令和7年の根尾川の解禁情報を見てみると、たとえば次のような区分があります。

  • 揖斐川樽見鉄道から根尾川大橋まで:6月1日午前0時 解禁(友釣り・一部組合員限定)
  • 根尾川大橋周辺の一部区間:5月11日午前0時 解禁
  • 山口用水堰堤周辺:7月1日午前0時 解禁 など

このように、同じ根尾川でも場所によって解禁日が異なり、その背景には「鮎の成長を待つ」「資源を守る」という考え方があります。

ある年の解禁直後、常連の釣り師さんが「今年は水温が少し低かったから、解禁を少し待って正解だったね」と話されていました。その年は、解禁から少し日が経った頃に身の張った鮎が増え、私たちのお店にも香りの良い鮎が次々と届き、「今年の根尾川はなかなかやるな」とスタッフ同士で盛り上がったのを覚えています。

上長瀬やな 和亭は「やな場」のすぐそばにあるため、解禁以降は「今年の鮎、どうですか?」と尋ねられることが多くなります。「やな」は川の一部を竹や木で組んで、上流から下ってくる鮎を受け止める伝統的な漁法で、根尾川でも平安時代から続くとされる歴史ある方法です。

解禁を迎え、一本目の鮎が「やな」にかかった瞬間は、何度経験しても胸が高鳴るものです。

解禁日の細かな情報は、その年の最新の漁協発表を確認していただく必要がありますが、「いつ頃から鮎が楽しめるのか」「例年の傾向はどうか」といったご質問であれば、お電話でもお答えできます。

「釣りではなく、食事として楽しみたい」という方は、だいたい5月下旬〜9月頃までを目安にしていただくと、根尾川らしい鮎の味わいをお楽しみいただきやすいと感じています。

上長瀬やな 和亭の鮎料理とこだわりの調理法

上長瀬やな 和亭は、根尾川のほとりで新鮮な鮎料理を専門にご提供しているお店です。

店内は冷房完備で、夏の暑い日でも涼しく過ごしていただきながら、炭火で焼き上げた鮎を中心に、さまざまな鮎料理をお楽しみいただけます。

代表的なメニューには、次のようなものがあります。

  • 鮎の塩焼き
  • 鮎の甘露煮
  • 鮎づくしのコース料理
  • ビールとのセットメニュー など

「鮎の塩焼き」は、やなで獲れた鮎や地元の川で育った鮎を、一本一本串打ちし、炭火でじっくりと焼き上げます。

炭火焼きは遠赤外線の効果で、外は香ばしく、中はふっくらと仕上がるのが特徴で、皮がパリッと割れた瞬間にふわっと立つ香りは、鮎好きの方にはたまらないひとときです。

「甘露煮」は、鮎を骨までやわらかくなるまで、じっくりと煮込んだ一品です。「甘露煮って何ですか?」と聞かれることも多いのですが、砂糖や醤油などの調味料で、時間をかけて炊き上げる保存性の高い料理で、頭から尾まで丸ごと食べられるのが魅力です。ご自宅用のテイクアウトやお土産としても人気で、「お正月までとっておきたい」というお客様もいらっしゃるほどです。

ある日、鮎が初めてというお子さま連れのお客様がいらっしゃいました。最初は「骨があるからちょっと怖い」と言っていたお子さまが、スタッフが「頭から食べると、最後まで食べやすいよ」と食べ方をお伝えすると、一口かじって目を丸くし、「おいしい!」と言ってくれました。食べ終わる頃には骨の外し方もすっかり上手になり、帰り際に「また鮎食べに来るね」と笑顔で手を振ってくれた姿は、今でもよく覚えています。

上長瀬やな 和亭では、鮎本来の味わいを生かすために、次のような点にこだわっています。

  • 味付けはシンプルに、塩加減と火加減で勝負
  • 焼きすぎないことで、身のふっくら感と香りをキープ
  • 鮎の状態に合わせて焼き時間を微調整
  • お客様のペースに合わせて、焼き上がりのタイミングを調整

鮎はデリケートな魚で、少しの焼きすぎや、逆に火の通り不足でも風味が損なわれてしまいます。だからこそ、炭火の前に立つスタッフは、火の色や炭の配置、鮎の脂の落ち方まで目を配りながら、一本一本焼き具合を見極めています。

また、鮎料理以外にも、スペアリブやチキンステーキなどのメニューもご用意しており、「家族の中で鮎があまり得意じゃない人がいる」という場合でも、皆さまで楽しんでいただけるようにしています。

ご家族三世代でのご来店も多く、「おじいちゃんは鮎、子どもはチキン、みんなで川を見ながら食事」という光景は、夏の上長瀬やな 和亭ではすっかりおなじみの風景になりました。

安心して鮎を楽しむために:根尾川の環境と当店の取り組み

鮎は「清流のバロメーター」とも呼ばれるほど、水質に敏感な魚です。そのため、鮎がおいしく育つということは、その川が長い年月をかけて大切に守られてきた証でもあります。

根尾川が「鮎の川」として知られ続けている背景には、地域の方々や漁協の取り組み、そして川を訪れる人たちのマナーの積み重ねがあります。

根尾川では、漁協による稚鮎の放流や漁期の管理、環境保全活動が行われており、資源を守りながら鮎漁を続けていくためのルールが整えられています。

こうした取り組みがあるからこそ、私たちの店も毎年、川の恵みをお客様にお届けすることができています。

上長瀬やな 和亭としても、安心して鮎を楽しんでいただくために、次のような点を大切にしています。

  • 地元漁協と連携し、その年の川の状況や鮎の状態を常にチェック
  • 鮎の仕入れ状況を見ながら、提供数やメニュー構成を柔軟に調整
  • 店内は冷房完備で、夏場でも体調に配慮した環境づくり
  • 食材管理や衛生面の徹底

ある年、長雨の影響で川が増水し、やな漁が一時中断せざるを得ない時期がありました。そのときは、お客様にも状況を丁寧にご説明し、「今は川を休ませてあげる時期なんです」とお伝えしました。後日、落ち着いた川に鮎が戻ってきたとき、「自然と付き合うってこういうことなんですね」と笑顔で再訪してくださったお客様の言葉に、私たち自身もあらためて「自然と共存する」という姿勢を心に刻みました。

また、初めて鮎を召し上がるお客様や、小さなお子さま連れの方にも安心していただけるよう、スタッフが丁寧にメニューの説明や食べ方のアドバイスを行っています。

「骨は苦手なんですが…」「子どもでも食べられますか?」といったご相談も、遠慮なくお声がけください。実際に、骨を外してお出しできるメニューや、食べやすいサイズの鮎をご提案することで、「鮎は難しそう」と感じていた方にも喜んでいただける場面がたくさんあります。

そして、安心してご来店いただくために、上長瀬やな 和亭ではシーズン中は基本的に無休で営業しつつ、事前の電話予約をおすすめしています。

特に週末やお盆時期は混み合うことが多く、「せっかく来たのに入れなかった…」ということがないよう、可能な限りご予約を承るようにしています。

鮎の旬は「初夏から秋」とひとことで言えてしまいますが、根尾川の鮎は、水の状態や季節の移り変わりとともに、少しずつ違う表情を見せてくれます。

その一瞬一瞬の味わいを、川の音や風景と一緒に楽しんでいただけるのが、上長瀬やな 和亭の何よりの魅力です。

「今年はどのタイミングで鮎を食べに行こうかな」と迷われたら、どうぞ一度ご相談ください。自然のリズムに合わせて、その年ならではの鮎の楽しみ方をご提案させていただきます。



🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃

2025年度の営業は終了いたしました
今年もたくさんの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。
2026年度の営業は7月1日からとなります。来年もまたよろしくお願い致します😄


岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。

📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
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