はじめに 🌸
こんにちは!和亭(なごみてい)上長瀬やなです。いつも当店をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
今日は、私たちが日々その恵みを受けている根尾川について、古くから語り継がれてきた神話や伝承をご紹介したいと思います。この美しい川の流れには、数えきれないほどの物語が宿っています。🏞️
魚屋一筋30年の私が、この根尾川で育った鮎の美味しさに魅せられ続けているのも、きっとこの川に宿る神秘的な力があるからかもしれませんね。✨
根尾川の源流に宿る神話 ⛰️
白山の神が宿る水源 🏔️
根尾川の源流は、霊峰白山の麓から始まります。古来より白山は「白山比咩神(しらやまひめのかみ)」が住む聖なる山として崇められてきました。
この白山比咩神は水を司る女神として知られ、根尾川の清らかな流れも、この神様の恵みと信じられています。春の雪解け水から始まる根尾川の流れは、まさに神様からの贈り物なのです。🌿
地元の古老たちは、「根尾川の水は白山の神様の涙だ」と語り継いできました。喜びの涙、そして時には悲しみの涙。その全てが川となって、私たちの暮らしを潤してくれているのです。💧
龍神伝説と水の恵み 🐉
根尾川には、美しい龍神が住んでいるという伝説があります。この龍神は、川の流れを守り、魚たちを育てる慈悲深い神様として語られています。
昔、大きな干ばつが続いた年がありました。田畑は枯れ果て、人々は困り果てていました。そんな時、一人の心優しい少女が毎日川辺で龍神に祈りを捧げました。
「どうか、みんなを助けてください。私の命と引き換えでも構いません」
少女の純真な祈りに心を動かされた龍神は、天に昇って雨雲を呼び寄せました。三日三晩降り続いた雨のおかげで、村は救われたといいます。🌧️
この伝説から、根尾川の鮎は「龍神の使い」として大切にされるようになりました。当店でお出しする鮎料理に込められた想いも、この龍神様への感謝の気持ちなのです。🙏
鮎にまつわる美しい伝承 🐟
「年魚」と呼ばれる神秘 🌟
鮎は「年魚(ねんぎょ)」とも呼ばれ、一年という短い生涯を川で過ごします。この儚くも美しい生き様に、昔の人々は特別な意味を見出していました。
根尾川の鮎について、こんな美しい伝説があります。
昔、美しい女性がこの川のほとりで恋人の帰りを待ち続けていました。しかし、戦に出た恋人は二度と帰ることはありませんでした。女性は悲しみのあまり川に身を投げ、その魂が鮎に宿ったといわれています。
だからこそ、鮎は一年という短い命を精一杯に生き、美しい銀色の体で川を舞うように泳ぐのだと語り継がれています。💫
香魚の秘密 🌸
鮎は「香魚」とも呼ばれ、独特の上品な香りを持っています。根尾川の鮎の香りは特に素晴らしく、多くの食通の方々に愛され続けています。
この香りについても、興味深い言い伝えがあります。
昔、観音様が根尾川を訪れた際、川底の石に生える苔の美しさに感動し、「この苔を食べる魚は、きっと観音様の香りを纏うことでしょう」と祝福をかけたといいます。
実際、根尾川の鮎が食べる苔は、清冽な水と豊かな日光によって育った上質なもの。この苔こそが、鮎の美味しさと香りの秘密なのです。🍃
川と共に生きる人々の暮らし 🏘️
やな漁の伝統 🎣
根尾川の「やな」は、1000年以上の歴史を持つ伝統的な漁法です。当店「上長瀬やな」も、この長い伝統を受け継いでいます。
やな漁は、ただ魚を獲るだけでなく、川の生態系を理解し、自然と調和しながら行う知恵の結晶です。私の祖父も父も、そして私自身も、この川から多くのことを学んできました。
昔から「やな師」と呼ばれる職人たちは、川の流れを読み、魚の気持ちを理解し、自然のリズムに合わせて仕事をしてきました。これは単なる漁ではなく、川との対話なのです。🗣️
季節と共に流れる時間 ⏰
根尾川のほとりで暮らす人々は、川の表情の変化と共に季節を感じてきました。
春 🌱
- 雪解け水で川が勢いを増す時期
- 若鮎が海から遡上してくる季節
- 川辺の桜が美しく咲く頃
夏 ☀️
- 鮎が最も美味しくなる時期
- やな漁が本格的に始まる季節
- 川遊びを楽しむ家族連れで賑わう頃
秋 🍂
- 鮎の落ち鮎シーズン
- 川の水が澄み切って美しい時期
- 紅葉が川面に映る風情豊かな季節
冬 ❄️
- 静かな川の表情を楽しむ季節
- 来年への準備と感謝の時期
- 雪景色の中の川が神秘的な季節
水への感謝と祈り 🙏
川祭りと感謝の気持ち 🎭
根尾川流域では、古くから川への感謝を込めた祭りが行われてきました。当店でも、毎年この祭りに参加し、一年間の恵みに感謝をささげています。
川祭りでは、以下のような儀式が行われます:
- 川の神様への感謝の祈り
- 一年間の豊漁への御礼
- 来年の安全と豊漁の祈願
- 川の清浄を保つための誓い
これらの儀式は、私たちが川から恵みをいただいているという謙虚な気持ちを忘れないためのものです。✨
現代に受け継がれる想い 💝
30年間この川と向き合ってきた私は、先人たちの川への敬意と愛情を深く理解できます。
現代の私たちも、この美しい根尾川を次の世代に残していく責任があります。当店では、以下のような取り組みを行っています:
- 持続可能な漁法の実践
- 川の環境保護活動への参加
- 伝統的な調理法の継承
- 地元の食材を大切にする心の育成
和亭で味わう根尾川の恵み 🍽️
伝統の炭火焼き 🔥
当店では、根尾川の鮎を伝統的な炭火で焼いてお出ししています。この調理法も、古くから受け継がれてきた大切な文化です。
炭火の遠赤外線効果により、鮎の旨味が外に逃げることなく、内側でじっくりと凝縮されます。表面はパリッと、中身はふっくらとした絶妙な食感をお楽しみいただけます。
根尾川が育む食文化 🍜
地域の食材との調和 🥬
根尾川の恵みは、鮎だけではありません。この清らかな水で育った山菜、野菜、そして米も絶品です。当店では、これらの地域食材を組み合わせた料理もお楽しみいただけます。
特に、根尾川の水で炊いたご飯は格別の美味しさです。鮎料理と一緒にお召し上がりいただくと、この土地の恵みを全身で感じていただけることでしょう。🍚
春には、川辺に自生するつくしやわらび、ふきのとうなどの山菜が豊富に採れます。これらの山菜は、根尾川の清らかな水と豊かな土壌で育つため、えぐみが少なく、自然本来の優しい味わいを楽しむことができます。当店では、これらの山菜を天ぷらにしたり、鮎と一緒に炊き込みご飯にしたりして、春の訪れを皆様にお届けしています。
夏になると、川沿いの畑で育つ夏野菜が旬を迎えます。トマト、きゅうり、なす、ピーマンなど、根尾川の恵みを受けて育った野菜は、都市部では味わえない濃厚な味わいが特徴です。これらの野菜は、鮎料理の付け合わせとして、また冷たい川魚そうめんの具材として重宝しています。
秋には、川沿いの山々でとれるきのこ類が豊富になります。しいたけ、まいたけ、なめこ、そして地元特産の原木しいたけなど、種類も豊富で香り高いきのこたちです。これらのきのこは、落ち鮎と一緒に鍋料理にしたり、炊き込みご飯の具材として使ったりすることで、秋の深い味わいを演出してくれます。
冬になると、根尾川流域で採れる根菜類が主役となります。大根、人参、ごぼう、里芋など、寒さの中でじっくりと甘みを蓄えた根菜たちは、川魚との相性が抜群です。特に、地元の伝統的な漬物として親しまれている「根尾菜の漬物」は、鮎料理との組み合わせが絶妙で、多くのお客様に愛され続けています。
訪れる方々への想い ❤️
おもてなしの心 🎎
当店にお越しいただくお客様には、ただ美味しい鮎を食べていただくだけでなく、根尾川の豊かな自然と文化を感じていただきたいと思っています。
店内からは美しい根尾川の流れをご覧いただけ、川のせせらぎを聞きながらお食事をお楽しみいただけます。これこそが、真の「やな」での食事体験です。
30年間この仕事に携わってきて感じるのは、お客様一人一人との出会いの大切さです。都市部から遠い道のりを来てくださる方、何度もリピートしてくださる常連のお客様、初めて鮎を食べるという小さなお子様、海外からの観光客の方々。皆様それぞれに異なる背景とストーリーをお持ちです。
私たちは、そんなお客様一人一人に合わせたおもてなしを心がけています。鮎が苦手という方には、川魚の臭みを感じさせない調理法をご提案したり、お子様には食べやすいサイズの鮎を選んだり、海外のお客様には英語のメニューをご用意したりと、きめ細かな配慮を大切にしています。
また、当店では食事だけでなく、根尾川の自然や歴史についてもご紹介しています。希望されるお客様には、やな漁の見学や川遊び体験もご案内しており、五感全てで根尾川の魅力を感じていただけるよう努めています。
特に印象的だったのは、東京から毎年家族でお越しいただいているお客様のお話です。最初にいらしたときはまだ小学生だったお子様が、今では大学生になり、今度は自分の恋人を連れて来てくださいました。「この鮎の味を彼女にも味わってもらいたい」というお言葉をいただいた時は、本当に嬉しく、この仕事をしていて良かったと心から思いました。
川との一体感 🌊
お客様によく言われるのは、「川のそばで食べる鮎は特別美味しい」ということです。これは決して気のせいではありません。
川の音、風の香り、季節の移ろい。これら全てが料理の一部となって、特別な食体験を創り出しているのです。
春には桜の花びらが川面を流れ、お客様はその美しい光景を眺めながらお食事を楽しまれます。桜の淡いピンクと川の透明な水色のコントラストは、まるで絵画のような美しさです。この季節の鮎は身が引き締まっており、さっぱりとした味わいが桜の季節にぴったりです。
夏には、川のせせらぎが天然のクーラーとなり、都市部の暑さを忘れさせてくれます。青い空と緑豊かな山々を背景に、冷たい川風を感じながら食べる鮎は格別です。この季節は鮎が最も脂が乗っており、炭火で焼くとジューシーな味わいを楽しむことができます。
秋には、山々が美しく紅葉し、その色とりどりの葉が川面に映り込みます。落ち着いた秋の光の中で食べる落ち鮎は、どこか物悲しくも美しい味わいがあります。この季節の鮎は、産卵のために栄養を蓄えており、濃厚で深い味わいが特徴です。
冬には、雪化粧した山々を背景に、静寂に包まれた川の風景が広がります。この季節は川魚の鍋料理が人気で、湯気の向こうに見える雪景色は、日本の冬の美しさを象徴しています。暖かい鍋を囲みながら、家族や友人との会話も自然と弾みます。
これらの自然の移り変わりを間近で感じながら食事をすることで、お客様は都市部では味わえない特別な時間を過ごしていただけるのです。私たちにとっても、お客様が自然の美しさに感動されている姿を見ることは、大きな喜びです。
根尾川の四季を楽しんでください 🌸🌞🍂❄️
最後に、皆様にお伝えしたいことがあります。
根尾川は、ただ美味しい鮎が獲れる川ではありません。長い歴史の中で、多くの人々の暮らしを支え、豊かな文化を育んできた特別な川なのです。
当店「和亭(なごみてい)上長瀬やな」にお越しいただく際は、ぜひこの川の物語に思いを馳せながら、お食事をお楽しみください。一口一口に込められた自然の恵みと、先人たちの知恵を感じていただけることでしょう。
川のせせらぎを聞きながら、炭火で焼いた極上の鮎をお召し上がりください。それは、ただの食事ではなく、根尾川の長い歴史と豊かな文化との出会いなのです。✨
皆様のご来店を、川と共に心よりお待ちしております。🙏
🍃和亭(なごみてい)上長瀬やな🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。 魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
🌊 上長瀬やな 和亭(なごみてい)🐟
皆様のお越しを心よりお待ちしております! 🙏✨
🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間:平日 11:00~ / 土日祝 10:30~
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