こんにちは!上長瀬やな 和亭(なごみてい)です 😊
9月に入り、鮎のシーズンも佳境を迎えています。当店では岐阜・根尾川の美しい自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火でじっくりと焼き上げてお客様にご提供しております。
今日は、魚屋一筋30年の私たちが日々感じている「川の流れと鮎の育ち方」について、そして「なぜ下流と上流で鮎の味が変わるのか」という興味深いテーマについてお話しさせていただきます ✨
🌊 川の流れが鮎に与える影響とは
川の流れの特性を知る
川の流れというのは、私たち魚屋にとって非常に重要な要素です。30年間この商売をやってきて、つくづく感じるのは「川が違えば鮎の性格も変わる」ということなんです。
根尾川を例に取ってみましょう。上流部は水の流れが急で、岩場が多く、水温も比較的低めです。一方、下流部になると流れは緩やかになり、砂地が増え、水温も上がってきます。
この違いが、鮎の成長に大きく影響するんですね 💡
流速が鮎の筋肉に与える影響
「なぜ上流の鮎は身が締まっているの?」とよくお客様からご質問をいただきます。
これは流速の違いが大きく関係しています。上流の急な流れの中で生活する鮎は、常に流れに逆らって泳がなければなりません。まるで毎日ジムで筋トレをしているような状態です 💪
実際、当店で扱う根尾川上流部の鮎を見ていただくと、胸びれや尾びれが他の川の鮎よりもしっかりと発達しているのがお分かりいただけると思います。これが「川魚らしい野性味のある味」の秘密なんです。
一方、下流の鮥は比較的ゆったりとした環境で育つため、身質は柔らかく、脂ののりも良くなります。どちらも美味しいのですが、全く違った味わいを楽しめるんですよ。
水温の違いがもたらす成長速度の差
川の上流と下流では、水温に2〜3度の差があることが珍しくありません。この数度の違いが、鮎の成長速度に大きな影響を与えます。
下流の鮎は暖かい水温のおかげで新陳代謝が活発になり、成長が早くなります。しかし、その分身質は柔らかくなりがちです。
上流の鮎は冷たい水でゆっくりと成長するため、身が締まり、旨味成分がギュッと濃縮されます。これが上流の鮎特有の「コク」の正体なんです 🎯
🍃 鮎の食べ物と味の関係性
石の苔(藻類)が決め手
鮮度の良い鮎を見分ける時、私たちプロがまず確認するのは「お腹の色」です。鮎は石に付着した苔(藻類)を食べて生きているため、この苔の種類によって味が大きく変わるんです。
根尾川の上流部には、ケイ素を多く含んだ良質な苔が豊富に生えています。この苔を食べて育った鮎は、特有の「苦味」と「香り」を持つようになります。
この苦味、実は鮎の醍醐味なんです!初めて鮎を召し上がるお客様には「少し苦いかもしれませんが、これが鮎本来の味です」とご説明させていただいております 😌
上流と下流の苔の違い
面白いことに、同じ根尾川でも上流と下流では苔の種類が異なります。
上流の苔の特徴:
- 繊維質が豊富
- ミネラル含有量が多い
- 苦味成分が強い
- 香りが濃厚
下流の苔の特徴:
- 柔らかく消化しやすい
- 糖分が多め
- 苦味が穏やか
- あっさりとした味
これらの違いが、最終的に鮎の味わいに反映されるわけです。当店では、お客様のお好みに合わせて「上流系の鮎がお好みですか?下流系がお好みですか?」とお聞きすることもあります 🤔
季節による食べ物の変化
9月は鮎にとって「食欲の秋」でもあります。産卵を控えた鮎たちは、栄養を蓄えるために普段以上に活発に苔を食べます。
この時期の鮎は、春や夏の鮎と比べて身に脂がのり、旨味も増します。特に根尾川の9月の鮎は、1年の中でも最高の状態になると私たちは考えています ⭐
当店でも、この時期は特に炭火でじっくりと焼き上げた鮎の美味しさを多くのお客様に味わっていただいております。
🏔️ 上流の鮎の特徴と魅力
野性味あふれる力強い味わい
30年間この仕事をしていて、上流の鮎の魅力を一言で表すなら「野性味」だと思います。
根尾川上流部で捕れる鮎は、見た目からして他の鮎とは違います。体つきがしっかりしていて、色艶も良く、手に取った時の「ずっしり感」が違うんです。
口に含んだ瞬間の第一印象は「力強さ」。噛むほどに旨味が口の中に広がり、鮎特有の苦味と香りが鼻に抜けていきます。これぞ「川魚の王様」と呼ばれる所以だと思います 👑
身の締まりと食感の違い
上流の鮎の身の締まり方は、本当に見事です。炭火で焼いた時の身の縮み具合を見れば、その鮎がどこで育ったかある程度分かるほどです。
上流の鮎は焼いても身がしっかりと形を保ち、噛みごたえのある食感を楽しめます。一口食べれば「あ、これは上流の鮎だな」と分かる特徴的な歯ごたえがあります。
お客様からも「こんなに身の詰まった鮎は初めて食べた」「噛むほどに味が出てくる」といったお声をよくいただきます 😊
香りの強さと苦味の深み
上流の鮎の最大の魅力は、なんといってもその香りと苦味の深さです。
焼いている最中から立ち上る香りが違います。根尾川上流の鮎を炭火で焼くと、川の清流を思わせる爽やかでありながら、どこか野趣に富んだ香りが漂います。
苦味についても、単純に苦いだけではなく、その奥に複雑な旨味が隠されています。日本酒や焼酎との相性も抜群で、大人の味覚を満足させてくれます 🍶
🌊 下流の鮎の特徴と魅力
優しい味わいと食べやすさ
下流で育った鮎の魅力は、何といってもその「優しさ」にあります。
根尾川下流部の鮎は、上流の鮎ほど強烈な個性はありませんが、誰にでも愛される穏やかな味わいが特徴です。苦味も控えめで、鮎初心者の方にも食べやすいと評判です。
「鮎は苦くて苦手」というお客様には、まず下流の鮎をお試しいただくことが多いです。多くの方が「これなら食べられる!」と喜んでくださいます 😄
柔らかな身質と脂ののり
下流の鮎は身質が柔らかく、脂ののりも良いのが特徴です。
炭火で焼いた時の仕上がりも、上流の鮎とは全く異なります。身がふっくらと焼き上がり、口の中でほろりと崩れるような食感を楽しめます。
特に9月の下流の鮎は脂がよくのっており、焼いている時に脂が滴り落ちる様子を見ているだけでも美味しそうです。この脂が炭に落ちて立ち上る香りもまた格別なんですよ ✨
上品な苦味と後味の良さ
下流の鮎の苦味は、上流の鮎と比べて非常にマイルドです。
苦味というよりは「ほのかな苦み」といった表現の方が適切かもしれません。この控えめな苦味が、かえって鮎本来の甘味を引き立てる効果があります。
後味も爽やかで、何匹でも食べたくなるような美味しさです。女性のお客様やお子様にも人気が高いのは、この食べやすさが理由の一つだと思います 👨👩👧👦
🎣 やなでの鮎漁と鮮度の大切さ
やな漁の伝統と技術
当店が位置する根尾川の「やな」は、古くから続く伝統的な鮎漁の方法です。
やな漁は、川に竹や木で作った柵(やな)を設置し、下流に向かう鮎を捕獲する漁法です。この方法の素晴らしいところは、鮎に傷を付けることなく、生きたまま捕獲できることです。
30年間この場所で商売をさせていただいていますが、やな漁で捕れた鮎の鮮度の良さには今でも驚かされます。水から上げたばかりの鮎は、まさに「ピチピチ」という表現がぴったりです 🐟
鮮度が味に与える影響
鮮度と味の関係について、少しお話しさせてください。
鮎は非常にデリケートな魚で、鮮度が落ちると味が大きく変わってしまいます。特に鮎特有の香りと苦味は、鮮度が命です。
やなで捕れたばかりの鮮度抜群の鮎と、時間が経った鮎を食べ比べていただくと、その差は歴然です。新鮮な鮎は口に入れた瞬間に「川の香り」がふわっと広がります。
当店では、お客様により新鮮な鮎を召し上がっていただくため、やなでの漁から調理まで、可能な限り時間を短縮するよう心がけています ⏰
根尾川やなの特別な環境
根尾川のやなは、全国的に見ても特別な環境にあります。
清流として名高い根尾川の水質の良さはもちろんですが、周囲を山々に囲まれた自然豊かな環境が、鮎の品質向上に大きく貢献しています。
都市部から離れた立地のため、水の汚染もほとんどなく、鮎が本来の味を保ったまま成長できる環境が整っています。お客様からも「こんなに美味しい鮎は初めて」というお声をよくいただくのは、この恵まれた環境があってこそだと思います 🏔️
🔥 炭火焼きで引き出す鮎の真価
炭火焼きの技術とこだわり
当店では、鮎の美味しさを最大限に引き出すため、すべて炭火で焼き上げています。
炭火焼きの良さは、何といってもその「香り」です。炭が燃える時に発生する遠赤外線効果により、鮎の表面はパリッと、中はふっくらと仕上がります。
30年間培ってきた焼きの技術で、鮎の種類(上流産・下流産)や大きさに合わせて火加減を調整しています。同じ炭火でも、上流の身の締まった鮎と下流の柔らかい鮎では、焼き方を変える必要があるんです 🔥
焼き加減による味の変化
鮎の焼き加減について、詳しくお話しします。
表面がきつね色になるまでしっかりと焼くことで、鮎の皮の部分に香ばしさが生まれます。この香ばしさが、鮎特有の苦味と相まって絶妙なバランスを生み出します。
中は半生に近い状態を保つことで、鮥の持つ自然な甘みと旨味を逃がしません。この「外はパリッと、中はふっくら」が炭火焼きの醍醐味です。
お客様の中には「もう少し焼いて」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、焼きすぎると鮎の繊細な味わいが失われてしまうため、私たちとしてはベストな焼き加減でご提供したいと考えています 👨🍳
炭の種類と香りへのこだわり
使用する炭の種類にもこだわりがあります。
当店では、岐阜県産の良質な備長炭を使用しています。この炭は燃焼時間が長く、安定した火力を保てるだけでなく、燃焼時の香りも鮎の味を邪魔しません。
安い炭を使うと、炭の臭いが鮎に移ってしまうことがあります。せっかくの新鮮な鮎の風味を損なわないよう、炭選びにも手を抜きません。
炭火で焼かれた鮎の香りは、電気やガスでは絶対に出せない特別なものです。お客様にも「この香りがたまらない」と大変喜んでいただいています ✨
📅 9月の鮎の美味しさと当店のこだわり
9月鮎の特別な美味しさ
9月は、鮎にとって1年で最も美味しい時期の一つです。
産卵を控えた鮎たちは、栄養を蓄えるために活発に餌を食べ、身に脂を蓄えます。この時期の鮎は、春夏の鮎とは比べものにならないほど味に深みが出ます。
特に根尾川の9月の鮎は、川の水温が適度に下がることで身が締まり、同時に脂ものっているという理想的な状態になります。まさに「旬」という言葉がぴったりの美味しさです 🍂
当店の30年の経験と目利き
魚屋一筋30年の経験を活かし、当店では厳選した鮎のみを使用しています。
毎朝、やなで上がった鮎を一匹一匹手に取り、目で見て、触って、最高品質のものだけを選び抜いています。この目利きの技術は、長年の経験があってこそできることです。
色艶、体型、傷の有無はもちろん、お腹の膨らみ具合(苔をしっかり食べているかの判断)や鱗の状態まで、細かくチェックしています。お客様に最高の鮎を召し上がっていただくため、妥協は一切いたしません 👀
お客様への感謝とこだわりの継承
30年間、多くのお客様に支えられてここまで続けることができました。
「美味しかった」「また来ます」というお客様の笑顔が、私たちの何よりの励みです。特に「子供が鮎嫌いだったのに、ここの鮎は食べられた」というお声をいただいた時は、本当に嬉しかったです。
これからも、根尾川の恵まれた自然環境と、やな漁の伝統、そして30年培ってきた技術を大切に、お客様に最高の鮎をお届けしたいと思います。
🏪 上長瀬やな 和亭(なごみてい)でお待ちしております
アクセスとお店の雰囲気
当店は岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720に位置し、根尾川の美しい自然に囲まれた場所にあります。
大型駐車場も完備しており、お車でのお越しも安心です。PayPayでのお支払いにも対応しており、現金をお持ちでなくても大丈夫です 💳
営業時間は11:00~17:00(ラストオーダー16:30)となっております。自然の中で、ゆったりとした時間をお過ごしいただけます。
ご予約とお問い合わせ
ご予約・お問い合わせは、お電話(0585-55-2630)にて承っております。
特に土日祝日や9月の鮎シーズンピーク時は混雑が予想されますので、事前のご予約をおすすめいたします。
また、公式LINEやInstagramでは、最新情報やお得なクーポンを配信中です!ぜひフォローしてくださいね 📱
最後に
川の流れが育む鮎の奥深い世界について、今回は詳しくお話しさせていただきました。
上流と下流で全く異なる味わいを見せる鮎の魅力、そしてやな漁と炭火焼きという伝統的な手法で提供する当店の鮎を、ぜひ一度ご賞味ください。
9月の美味しい鮎とともに、皆様のお越しを心よりお待ちしております 😊
🍃**上長瀬やな 和亭(なごみてい)**🍃
岐阜・根尾川の自然に囲まれた「やな」で、旬の鮎を炭火で。
魚屋一筋30年の目利きが選ぶ、極上の鮎料理をぜひご堪能ください。
📍岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲長瀬720
📞 ご予約・お問い合わせ:0585-55-2630
🕒 営業時間: 11:00~ 17:00 ラストオーダー16:30
🚗 大型駐車場完備 / PayPay対応
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